宅地建物取引士(宅建士)は、毎年20万人以上が受験する超人気の国家資格。
この記事ではこれまでご紹介してきた宅建士の資格概要等についてまとめてみました。
宅建士はおすすめの資格
宅地建物取引士(宅建士)は、毎年20万人以上が受験する超人気の国家資格です。
就職や転職に有利で、主たる就職先となる不動産業界だけでなく、建築業界や金融業界、一般事業会社の総務部門や財務部門などでも幅広く活躍できます。
就職や転職に有利なばかりではありません。
不動産取引の専門家として独立開業することも可能。
宅建士は、オススメ度で言えば★★★★★の資格です。
近年の合格率は15%程度で推移しており難易度は高め。
合格するためにはそれなりに時間と労力をかける必要がありますが、あらかじめ効率的な勉強方法を知り、計画的に学習することで最低限の時間と労力で合格可能です。
本サイトでは試験概要や勉強法、おすすめの教材(テキスト、問題集)や通学講座、通信講座などを紹介し、宅建試験合格に向けた情報と戦略、モチベーション維持のためのコツをご提供します。
宅建士とは
不動産は仕事や生活の基盤であり、わたしたちにとって最も身近なもののひとつです。
でも、売り買いしたり、貸し借りしたりするのには専門的な知識が必要。
宅地建物取引士(宅建士)は、不動産を売り買いしたい人たち、貸し借りしたい人たちの橋渡しと手助けをする、不動産の専門家です。
宅建士であることは、不動産の専門家であることの証。
しかも、宅建業法に定める国家資格者であり、法律上、宅建士にしかできない「重要事項説明」などの仕事があります。
宅建業者は事務所ごとに5人に1人、専任の宅建士を置くことを義務付けられています。
「資格」のなかでも有用性が極めて高い資格のひとつと言えます。
宅建士になるには
宅地建物取引士(宅建士)として仕事をするための要件は次のとおり。
- 宅地建物取引士資格試験の合格
- 受験地の都道府県知事の登録
- 宅地建物取引士証の交付。
まずはとにかく、宅地建物取引士試験に合格することが先決。
試験合格後、都道府県知事の登録を受けるためには2年間の実務経験、もしくは登録実務講習の受講が必要です。
登録申請をして宅地建物取引士証の交付を受けたら、晴れて宅建士になります。
宅建士の仕事
宅建士の重要な役割は、宅建士にしか認められていない次の独占業務(専権業務)です。
- 重要事項の説明
- 重要事項説明書(35条書面)への記名・押印
- 契約書(37条書面)への記名・押印
特に重要なのが、特に不動産取引に際して購入者が知っておくべき事項(重要事項)を説明すること。
宅建士の資格を最も活かせるのは、土地や建物を斡旋する宅地建物取引業者、いわゆる不動産仲介会社で、売り手と買い手、もしくは貸し手と借り手を仲介する仕事です。
それ以外でも、不動産に関する専門的知識を評価され、開発や投資、管理といった不動産業界全般のほか、建築業界、金融業界などでも幅広く活躍可能と言えます。
宅建士の資格を取得すると得られる6つのメリット
宅建士の資格を取得すると得られる6つのメリットは次のとおりです。
- メリットその1:就職や転職、再就職に有利
- メリットその2:収入アップの可能性
- メリットその3:やりがいのある仕事
- メリットその4:独立開業も夢じゃない
- メリットその5:一生有効な資格で生涯現役
- メリットその6:日常生活でも案外役立つ不動産の専門知識。
宅建士はこんな人におすすめ
宅建士は「フィールドワーク」が好きな人におすすめ。
不動産の実地調査とお客さんの物件案内は宅建士の重要な仕事の一つ。
宅建士は「人と関わり」が好きな人におすすめ。
不動産は利用者が居るからこそ価値があり、それを仲介することは人と人を結びつけることです。
宅建士は「プロセス」を大切にし、「丁寧な仕事」をしたい人におすすめ。
重要事項説明に必要なのは、対象となる不動産を丹念に調査し、丁寧に説明することです。
宅建士とのダブルライセンスが有効な9つの資格
複数の資格を取得するダブルライセンスは組み合わせによっては極めて有効で、就職や収入アップにも効果的です。
不動産専門知識以外に法務知識や資金関連知識も要求される宅建士は、多くの資格と試験範囲が類似しており、かつ、実務的にも相性が良く、相乗効果の高い資格が多い。
具体的には次のとおり。
<不動産関連>
- 不動産鑑定士
- マンション管理士
- 管理業務主任者
- 賃貸不動産経営管理士
土地家屋調査士
<法務関連>
- 司法書士
- 行政書士
<実務関連>
- 税理士
- ファイナンシャルプランナー
宅建士が不動産鑑定士とのダブルライセンスで得られる8つのメリット
宅建士と不動産鑑定士は、いずれも不動産の専門家だけあって両資格の相性は抜群によく、ダブルライセンスによる学習面・実務上の相乗効果が高いと言えます
宅建士の資格を取得したら、不動産鑑定士の資格も取得してダブルライセンスを目指すのがおすすめです。
不動産鑑定士とのダブルライセンスには8つのメリットがあります。
具体的には次のとおりで、学習面でのアドバンテージが2つ、実務上のメリットが5つあります。
- 宅建試験の勉強で得た知識を不動産鑑定士試験の勉強に活かせる
- 不動産鑑定士試験対策の通学講座・通信講座の割引制度を利用できる
- 資格の希少性から就職・転職が有利になる
- 独立開業の可能性がアップする
- 社会的信用力がアップする
- 仕事の幅が広がる
- 継続的取引により顧客基盤が安定する
- 競争の少ない環境で経営基盤が安定する
不動産鑑定士試験は超難関。
目指すのにはそれなりの覚悟が必要ですが、得られるメリットが大きいだけに宅建士には是非とも不動産鑑定士取得に向けてチャレンジしてもらいたい資格です。
以上、これまでご紹介してきた宅建士の資格概要でした。
本記事が宅建士を目指す皆さまに少しでもお役に立つとうれしく思います。
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