★10秒でわかる!この記事の内容
- 宅建試験(宅建士試験)の受験者数は約20万人、合格率は15~17%で推移。合格率10%以下となるような他の国家資格と比べると確率の面だけで言えば比較的高い水準。
- 宅建試験(宅建士試験)に合格するための必要勉強時間は個人差があるものの250~400時間。1,000時間を超えるような資格試験も多いなか、効率の面だけで言えば比較的短時間で合格可能。
- 宅建士は数ある資格のなかでもトップクラスの人気を誇る国家資格。難易度は高めだが超難関というわけでもない。案外、狙い目の資格?。
宅建試験(宅建士試験)を受けるにあたり、やっぱり気になるのは試験の難易度。
「宅建試験(宅建士試験)ってどれくらい難しいの?」
この記事では、そんな疑問のお答えすべく、合格率と必要勉強時間の面から考察し、できるだけ詳しく解説させていただきます。
宅建試験(宅建士試験)の合格率
まずは、宅建試験(宅建士試験)の受験者数、合格者数、合格率等の推移を確認してみましょう。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 合格点 |
令和5年度 | 233,276人 | 40,025人 | 17.16% | 36点 |
令和4年度 | 226,048人 | 38,525人 | 17.04% | 36点 |
令和3年12月 | 24,965人 | 3,892人 | 15.59% | 34点 |
令和3年10月 | 209,749人 | 37,579人 | 17.92% | 34点 |
令和2年12月 | 35,258人 | 4,609人 | 13.07% | 36点 |
令和2年10月 | 168,989人 | 29,728人 | 17.59% | 38点 |
令和元年度 | 220,797人 | 37,481人 | 17.00% | 35点 |
平成30年度 | 213,993人 | 33,360人 | 15.60% | 37点 |
平成29年度 | 209,354人 | 32,644人 | 15.60% | 35点 |
平成28年度 | 198,463人 | 30,589人 | 15.40% | 35点 |
平成27年度 | 194,926人 | 30,028人 | 15.40% | 31点 |
平成26年度 | 192,029人 | 33,670人 | 17.50% | 32点 |
平成25年度 | 186,304人 | 28,470人 | 15.30% | 33点 |
平成24年度 | 191,169人 | 32,000人 | 16.70% | 33点 |
平成23年度 | 188,572人 | 30,391人 | 16.10% | 36点 |
平成22年度 | 186,542人 | 28,311人 | 15.20% | 36点 |
宅建試験(宅建士試験)の受験者数は毎年約20万人。国家資格のなかでも受験者数はかなり多くトップクラスの人気を誇る資格です。
しかも、受験者数は年々増加しており、近年、資格としての注目度がアップしているものと考えられます。
そんな超人気国家資格である宅建士、試験の合格率は15~17%程度で推移。数字だけ見てもピンときませんが、他の国家資格と比べると実は意外と高い水準になっています。
例えば不動産鑑定士は5%程度(短答式、論文式それぞれの合格率を乗じて算出)、マンション管理士は7~9%、土地家屋調査士は10%程度、司法書士は3~4%、行政書士は9%程度、社会保険労務士は4~6%、日商簿記2級は少々ばらつきがありますが15~30%程度です。
もちろんそれぞれの資格で試験方式や頻度、必要とする勉強量などが異なりますので単純に比較することはできませんが、確率の面だけで言えば、宅建試験(宅建士試験)は比較的合格しやすいと考えられます。
宅建試験(宅建士試験)合格のための必要勉強時間
宅建試験(宅建士試験)合格のための必要勉強時間は、個人差があるものの250~400時間と言われています。
これも数字だけみてもあまりピンときませんので、他の資格の必要勉強時間と比較してみましょう(各資格の必要勉強時間はあくまでも目安に過ぎませんのでご注意を!)。
資格 | 必要勉強時間の目安 |
弁護士 | 6,000時間 |
公認会計士 | 3,000時間 |
不動産鑑定士 | 3,000時間 |
税理士 | 3,000時間 |
司法書士 | 3,000時間 |
社会保険労務士 | 1,000時間 |
中小企業診断士 | 1,000時間 |
土地家屋調査士 | 1,000時間 |
行政書士 | 600時間 |
マンション管理士 | 500~600時間 |
宅建士 | 250~400時間 |
FP2級 | 350時間 |
日商簿記2級 | 250時間 |
基本情報技術者試験 | 200時間 |
もちろんそれぞれの資格で試験方式などが異なりますので単純に比較することはできません。
ただ、効率の面だけで言えば、宅建試験(宅建士試験)は比較的短時間で合格可能な試験と考えられます。
難易度は高いが超難関というわけではない、案外、狙い目資格?!
毎年20万人もの多くの方が受験する宅建士は数ある資格のなかでもトップクラスの人気を誇る国家資格。宅建試験(宅建士試験)の難易度は当然のことながら高めと言われており、合格するためにはそれなりの時間と労力をかける必要があります。
ですが、宅建試験(宅建士試験)の難易度を、合格率と必要勉強時間の観点から考察してみると、感じ方は人それぞれかもしれませんが、実はそこまで難しいわけではなさそうです。
250~400時間の勉強時間は、毎日2時間の勉強を半年間継続すれば達成可能な水準です。それくらいならなんとなくできそうな気がしてきます。
それに四肢択一式によるマークシート方式で、記述式の問題がないというのも取り組みやすく感じます。
ちなみに偏差値で表すと55~60くらい。簡単ではないけれど、決して難しすぎないレベル。
超人気国家資格であり、かつ、有用性の高い資格であることに鑑みると、案外、狙い目の資格なのではないでしょうか。
まとめ
以上が本記事でお伝えしたかった内容です。これまでお話ししてきたことをまとめると以下のとおり。
- 宅建試験(宅建士試験)の受験者数は約20万人、合格率は15~17%で推移。合格率10%以下となるような他の国家資格と比べると確率の面だけで言えば比較的高い水準。
- 宅建試験(宅建士試験)に合格するための必要勉強時間は個人差があるものの250~400時間。1,000時間を超えるような資格試験も多いなか、効率の面だけで言えば比較的短時間で合格可能。
- 宅建士は数ある資格のなかでもトップクラスの人気を誇る国家資格。難易度は高めだが超難関というわけでもない。案外、狙い目の資格?
この記事が皆さまのお役に立つと嬉しく思います。
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