★10秒でわかる!この記事の内容
不動産鑑定士の資格を取得すると得られる7つのメリット
- メリットその1:ステータス・信用力が高い
- メリットその2:独立開業が可能
- メリットその3:収入の高さ・安定性
- メリットその4:就職や転職、再就職に有利
- メリットその5:やりがいのある仕事
- メリットその6:一生有効な資格で生涯現役
- メリットその7:日常生活でも案外役立つ不動産の専門知識
「不動産鑑定士になるために何かと頑張るわけだから、それなりにメリットくらいはあるんじゃね?」
不動産鑑定士の資格試験は超難関試験です。
勉強時間を確保するために別の何かを犠牲にしなければならないわけですから、当然、見返りくらいは求めたいですよね。
はたして不動産鑑定士の資格を取得するとどんなメリットがあるのでしょうか。
この記事では、「不動産鑑定士の資格を取得するメリット」を整理してみました。
メリットその1:ステータス・信用力が高い
弁護士、公認会計士、税理士、司法書士などは「士業」と呼ばれていますが、不動産鑑定士も「士業」の一つです。
しかも、不動産鑑定士は、不動産関連資格の最高峰に位置付けられ、弁護士、公認会計士と並ぶ三大国家資格のひとつ。
超難関試験を突破しなければ取得することのできない希少性の高い資格ですが、その分、ステータス・信用力の高い資格と言えます。
あまり知られていませんが、医者や弁護士と同じように「先生」と呼ばれくらい。
社会的地位や信用力の高い資格のひとつと言えます。
メリットその2:独立開業が可能
不動産鑑定士の資格を持っていると新たに不動産鑑定事務所を設立して独立開業することも可能です。
不動産鑑定士は希少性の高い資格であり、資格のなかでも独立開業のしやすい資格の一つです。
不動産鑑定事務所を設立するためにはそれなりの費用がかかりますが、鑑定評価の仕事は極端な話、電話やパソコン、複合機さえあれば自宅でだって仕事ができます。
独立開業するのに多大な初期投資を必要とするわけではありません。
もちろん、独立開業したからと言って必ずしも成功できるわけではなく、不動産鑑定士としての経験や実績、会社経営のノウハウ、事業基盤等も必要になります。
ですが、不動産鑑定士は、鑑定評価という独占業務を行うことができますので、資格も何もない状態に比べれば、基盤がそれなりに整った「下駄を履いた」状態からスタートすることができます。
しかも、不動産鑑定士の資格保有者は少なく、需要に比べて供給が少ない需給ギャップが生じている状況。
不動産鑑定士はその資格だけで十分に独立開業の可能性の高い数少ない資格の一つですが、資格保有者の人数が少なく競争がそれほど激しくないため、独立開業後の経営の安定性は、ほかの資格と比べても高いと言えるでしょう。
もうひとつ付け加えるとすれば、弁護士や公認会計士の場合は株式会社での事務所開設ができませんが、不動産鑑定士の場合は株式会社で不動産鑑定事務所を開業することが可能です。
株式会社で開業できるということは事業の拡張性があるということです。
不動産鑑定事務所から始めて「総合不動産会社に成長・発展!」なんていうのももしかしたら夢ではないかもしれません。
メリットその3:安定的な高収入
悲しいかな、現実問題として生きていくにはお金が必要です。
好きなことをしたり、好きなものを買ったり食べたりするのには何かとお金がかかります。
せっかく働くのなら、できればたくさん稼げるに越したことはありませんよね。
高い収入を得られるかどうかはもちろん本人の努力や資質次第ですが、不動産鑑定士の資格を持っていると安定的な高収入を得られる可能性が高まります。
不動産鑑定士は比較的高い収入を得ていて、しかも、不況に強い資格と言われています。
不動産鑑定士の平均年収は700万円程度だそうです。
一般的なサラリーマンの平均年収は400万円程度と言われているなかで高い収入を得ていることが分かります。
ちなみに、医師や弁護士の平均年収は1,100万円程度、公認会計士や税理士の平均年収は700万円程度と言われています。
弁護士に比べると低いものの、公認会計士と同水準。
収入の安定性を支えている要因として、不動産鑑定士の仕事の特色として民間の仕事に加え、地価公示などの公的な仕事が比較的大きな割合を占めていることがあげられます。
公的な仕事は不況時にも一定量の依頼があるため、収入は比較的安定していると言われています。
企業に勤めている場合は、年収の水準は、どんな会社にどんなポジションで勤めているかによって異なりますが、不動産鑑定士の資格を取得することで、今よりもっと給与条件の良い会社への転職、すなわちステップアップを目指すことだってできるわけです。
メリットその4:就職や転職、再就職に有利
不動産鑑定士の資格は希少性が高いため、当然のことながら就職や転職、再就職で有利になります。
前回、前々回の記事「不動産鑑定士の仕事」でも触れましたが、不動産鑑定士は、不動産鑑定評価だけでなく、不動産業界における主要プレイヤーとして幅広く活躍可能な資格です。
なので、不動産鑑定士の資格を持っていると、不動産鑑定事務所はもちろんのこと、総合不動産会社、機関投資家、銀行、一般事業会社など業界の垣根を越えて、就職・転職に有利になる資格と言えます。
また、一度会社を辞めて、こどもの頃から夢を追いかけたり、ボランティアに従事したり、出産や育児に専念する、なんていうケースもありますよね。
会社を辞めて少しばかりブランクがあったとしても、不動産鑑定士をはじめとした資格を持っていれば再就職でも有利になります。
不動産鑑定士の資格を持っていれば、再出発するための「保険」にもなるわけです。
メリットその5:やりがいのある仕事
せっかく働くのなら、誰だってやりがいのある仕事をしたいはず。
不動産鑑定士の資格を取得すれば、その希望が叶うかもしれません。
不動産鑑定士の仕事の面白さは、私たちの生活に密接にかかわる不動産という資産の面白さが背景にあります。
「不動」産というくらいですから地理的な位置は動かしようがありませんが、長い時間軸のなかで不動産は少しずつ日々変化しています。
これまで建っていた建物が別の建物に建て替わったり、古いお店が新しいお店に生まれ変わっていたり、新しい施設ができると人の流れが変わったり。
大手の総合不動産会社が主導する大規模再開発事業によって人の流れはびっくりするくらい変わります。
不動産は面白い、街を歩くとつくづくそう思います。
不動産が面白いのであれば、不動産にかかわる仕事は、当然、面白いはず。
設計や建設の仕事はモノづくりの満足感があり、不動産の運営の仕事は経営の醍醐味があり、ファイナンスの仕事はビッグディールのダイナミズムがあり、仲介の仕事は人と人とを結びつける喜びがあります。
不動産鑑定士は、不動産のプロフェッショナルでありスペシャリスト。
不動産鑑定評価にとどまることなく不動産にかかわる様々な分野で幅広い活躍が期待されています。
メリットその6:一生有効な資格で生涯現役
不動産鑑定士に限った話ではありませんが、資格を取得することはすなわち「手に職をつける」こと。
一度取得してしまえば一生有効なのが資格の良いところです。
不動産鑑定士も、一度取得してしまえば一生有効な資格。
一般企業などに勤めていれば、いずれ訪れるのは定年退職。
でも、不動産鑑定士の資格があれば、定年退職後の再就職先を見つけやすかったり、独立開業しやすかったりと、「生涯現役」で働ける可能性が高いわけです。
不動産鑑定士の「一生有効な資格」という特性はとても大きなメリットです。
メリットその7:日常生活でも案外役立つ不動産の専門知識
不動産の専門知識は日常生活でも意外と役に立つものです。
端的な例は、家を買ったり借りたりするときなど。
検討している物件に問題がないかどうかを確認するのはとても重要ですが、不動産鑑定士にとって不動産の調査はお手のものです。
また、不動産に関するトラブルに晒されがちなマンションの管理組合や町内会、自治会などでも重宝がられる存在になれるかもしれません。
あと、不動産のことをよく知っていると、普段の街歩きなんかも人一倍楽しくなります。
ちょっと得した気分を味わえますよ。
まとめ
以上が本記事でお伝えしたかった内容です。これまでお話ししてきたことをまとめると以下のとおり。
不動産鑑定士の資格を取得すると得られる7つのメリット
- メリットその1:ステータス・信用力が高い
- メリットその2:独立開業が可能
- メリットその3:収入の高さ・安定性
- メリットその4:就職や転職、再就職に有利
- メリットその5:やりがいのある仕事
- メリットその6:一生有効な資格で生涯現役
- メリットその7:日常生活でも案外役立つ不動産の専門知識
この記事が皆さまのお役に立つと嬉しく思います。
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