★30秒でわかる!この記事の内容
- 宅建試験に独学で合格できるかどうかは、限られた「時間」のなかから如何に勉強時間を捻出できるかにかかっている。合格の確率は、勉強にかけた「時間」に比例。試験日から逆算して必要な勉強時間を確保できるように「学習計画を立てること」が重要。
- 計画は実行できなければ意味がない。最初はざっくりとした計画を立て、勉強しながら微修正を繰り返して徐々に精度を上げていくのがベスト。また、PDCAサイクルで進捗状況を管理し、必要に応じて計画を大幅に見直すことも大切。
- 宅建試験の合格に必要な勉強時間は250時間~400時間。どのような計画が考えられるか具体例を提示。
「宅建試験に独学で合格するための勉強法」。2つ目は「学習計画の立て方」です。
成功するために計画策定と進捗管理は不可欠です。
この記事では、学習計画の立て方のポイントを解説し、具体例を提示いたします。
宅建試験に独学で合格するためには「学習計画」が不可欠
「時間」「努力」「戦略」の3つのリソースのうち「時間」を最大限活用するためには、言うまでもなく「勉強時間の確保」が必要です。
宅建試験に合格できるかどうかは、限られた時間のなかから如何に「勉強時間」を捻出できるかにかかっています。
合格の確率は、勉強にかけた時間に比例するもの。
必要勉強時間をきっちりと確保できれば確率は上がりますが、足りなければ確率は下がってしまいます。
もちろん、勉強時間は多いに越したことはありませんが、かといって多すぎるのも非効率。
人に与えられた「時間」という資源は限られた貴重なものですので、無駄に消費するのは避けたいところです。
宅建試験の場合は、合格に必要な勉強時間は250時間~400時間。
250時間~400時間の勉強時間をきっちりと確保することができれば、「時間」というリソースを宅建試験合格のために最大限活用したと言えます。
無計画に勉強を始めてしまうと、宅建試験合格に必要な勉強時間と比べて多すぎるかもしれないし、足りないかもしれません。
試験までの日数と1日の勉強可能時間を踏まえて250時間~400時間きっちり勉強する計画を立てるのが効率的です。
「通学講座」や「通信講座」にはカリキュラムがあり、そのカリキュラムに忠実に従えば自ずと合格できる学力を身につけられます(もちろん予習・復習等は必要ですが)。
「独学」の場合はそういうわけにはいきませんので、自分で合格できるような「計画」を立てる必要があります。
なんだか難しそうに感じるかもしれませんが、コツさえつかめば簡単です。
自分の生活を見渡して勉強できる時間帯を見つけること、そして、それをパズルのように組み合わせて「計画的に」250時間~400時間を積み上げること、それだけです。
勉強できる時間帯を見つける方法は、「宅建試験3by3勉強法」の1つ目「勉強時間の見つけ方」でご説明しましたので、今回はパズルのように組み合わせて「計画的に」勉強時間を積み上げる「計画の立て方」を解説いたします。
ざっくりとした計画から徐々に精度を上げていくのがポイント
「学習計画を立てる」というとちょっと身構えてしまいますが、最初はざっくりとしたもので全然OKです。
わたしたちは計画を立てようとすると、どうしても「きっちりとした計画」を立ててしまいがち。
日々の暮らしのなかで不測の事態は必ず起きるもの。
そんな暮らしのなかでは計画を必ず実行できるとは限らないし、実行してみたらイマイチだったりすることもあるからです。
計画というのは立てて終わりではなく、実行できなければ何の意味がありません。
ですので、最初はざっくりとした計画にしておいて、勉強しながら微修正を繰り返して徐々に精度を上げていくのがベストです。
さて、計画を立てる手順は次のとおりです。
- 試験日まで平日と休日が何日あって、合計すると何日になるかを数える。
- 自分の生活を見渡して勉強できる時間帯を見つける
- 平日・休日×コア・ノンコアの4パターンで集計する
- コア時間だけで試験日までに必要勉強時間を確保できるか確認する
- 必要勉強時間に足りていたらOK。足りていなければノンコアのなかからコアになりそうな時間を探して、必要勉強時間に達するまでコアを積み上げていく
ポイントになるのは、コア時間だけで必要勉強時間を確保すること。
ノンコア時間はあくまでも予備なので、コア時間に勉強できなかった場合にのみ、ノンコア時間を使って勉強するようにしましょう。
ノンコア時間があれば、必要勉強時間を消化していくペースに遅れが生じた場合にも挽回することができますので、計画倒れになりにくい、というわけです。
PDCAサイクルによる進捗管理が重要
とりあえず、ざっくりとした計画を立てたら、「PDCAサイクル」を活用して微修正します。
微修正は一度きりではなく、何度か繰り返すのがポイント。
「PDCAサイクル」は、仕事や勉強を効率的に進めるために、「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(評価)」「Act(改善)」の4段階を繰り返す手法です。
「PDCAサイクル」は、①習慣化して繰り返し回す、②高速で回す、③紙に書いて明示するのがコツ。
例えば、ざっくりとした計画を立てたら1日単位、1週間単位のラップ(途中経過)を刻んでおいて、計画どおりに進捗しているかどうかをチェックします。
「計画」に遅れが生じていないかどうかは、「時間」だけでチェックすればOK。
もちろん、勉強すべき内容が順調に進んでいるかどうかも大切ですが、「計画」というのは、あまり細かくやりすぎてもうまくいかないものです。
ここは割り切って、あくまでも「必要勉強時間」を確保できるかどうかという切り口で「計画」の進捗を見ていくことにしましょう。
進捗に合わせながら微修正を繰り返して、「計画」の精度を上げていきましょう。
場合によっては「計画」自体を大幅に見直すことも大切です。
宅建試験合格に向けたモデルケース
宅建試験の合格に必要な勉強時間は250時間~400時間ですが、余裕をみて400時間の勉強時間を確保することを想定します。
また、試験日の6ヶ月前から勉強をスタートするものとします。
どのような計画が考えられるか具体例を提示してみたいと思います。
試験日まで平日と休日が何日あって、合計すると何日になるかを数える
土日祝日が休日だとしたら、6ヶ月だと、おおよそ平日は125日、休日は55日、合計180日。
自分の生活を見渡して勉強できる時間帯を見つける
平日は、朝起きて朝食前に30分、通勤時間の1時間、夜寝る前の30分、合計2時間。
休日は、午前中に2時間、昼食後30分、夕方1時間、夕食後30分、夜寝る前の1時間、合計5.0時間。
平日・休日×コア・ノンコアの4パターンで集計する
平日のコアは、朝食前30分と通勤時間1時間の合計1時間30分。
平日のノンコアは、夜寝る前の30分
休日のコアは、午前中2時間と昼食後30分、夕方1時間の合計3時間30分
休日のノンコアは、夜寝る前の1時間
コア時間だけで試験日までに必要勉強時間を確保できるか確認する
コアの合計を集計すると以下のとおり380時間となります。
平日125日×1.5時間=187.5時間
休日55日×3.5時間=192.5時間
必要勉強時間に足りていたらOK。足りていなければノンコアのなかからコアになりそうな時間を探して、必要勉強時間に達するまでコアを積み上げていく
400時間必要なところ、380時間なので20時間足りません。
そこで休日の夕食後30分をノンコアからコアに変更して4時間確保することにします。
そうすると以下のとおり407.5時間となりますので、必要勉強時間を満たしていることになります。
平日125日×1.5時間=187.5時間
休日55日×4.0時間=220時間
こうして具体例をお示しすると、なんとなくイメージがわくのではないでしょうか。
こちらを参考にご自身の状況に応じて「計画」を策定してみてください。
あまりきっちり作りこもうとせず、ざっくりとした計画にするのがポイントです。
まとめ
以上が本記事でお伝えしたかった内容です。これまでお話ししてきたことをまとめると以下のとおり。
- 宅建試験に独学で合格できるかどうかは、限られた「時間」のなかから如何に勉強時間を捻出できるかにかかっている。合格の確率は、勉強にかけた「時間」に比例。試験日から逆算して必要な勉強時間を確保できるように「学習計画を立てること」が重要。
- 計画は実行できなければ意味がない。最初はざっくりとした計画を立て、勉強しながら微修正を繰り返して徐々に精度を上げていくのがベスト。また、PDCAサイクルで進捗状況を管理し、必要に応じて計画を大幅に見直すことも大切。
- 宅建試験の合格に必要な勉強時間は250時間~400時間。どのような計画が考えられるか具体例を提示。
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