【戦略的勉強法】限られたリソースで確実に成果を上げる9つの戦略

スポンサーリンク
勉強法
PublicDomainPicturesによるPixabayからの画像

★30秒でわかる!この記事の内容

  • 勉強したことを身につけるためには努力、そしてそれなりの時間が必要だが、限られたリソース(労力と時間)を使って確実に成果を上げるためには「戦略」が重要。
  • 具体的には次に上げた9つの戦略を意識的に実践してみよう
    (戦略1)目標設定
    (戦略2)進捗状況の見える化
    (戦略3)全体像の理解
    (戦略4)反復学習&分散学習
    (戦略5)記憶術・情報整理記憶法
    (戦略6)実践問題演習
    (戦略7)説明演習
    (戦略8)スキマ時間活用勉強法
    (戦略9)メタ認知ノート勉強法
  • 「習うより慣れろ!」は言い得て妙。9つの戦略を繰り返し実践して無意識のうちにできるようになれば一生モノの強い味方になるはず。

世の中にはたくさんの勉強法がありますが、あまりにも多すぎてどれを使えばいいのか迷ってしまいますよね。

この記事では世にあふれた勉強法を整理し、9つの戦略にまとめてみました。

これを実践できればきっと勉強の効果・効率は上がるはずです。

確実に成果を上げるためには戦略が必要

勉強したことを身につけるためには当然のことながら努力が必要です。

そして努力を続ける時間も必要となります。

でも、努力すれば必ず報われるわけではありませんし、時間をかければ必ず目標を達成できるわけでもありません。

仮に同じ努力と時間をかけたとしても、試験に合格できる人とできない人、成果を出せる人と出せない人がいます。

その差は何によって生じるかというと、一つは持って生まれた能力の差です。

持って生まれた能力が高い人は、少ない努力と時間でいとも簡単に目標を達成してしまうもの。

我々凡人からするととても悔しいことですが、残念ながら事実として認めざるを得ません。

持って生まれたものは逆立ちしても変えようがありませんので、そこはさっさと諦めてしまうのが賢明です。

かと言って、能力の高い人より2倍も3倍も努力したり時間をかけたりする必要があるか、というと必ずしもそうではありません。

とっておきの方法があります。

努力の仕方、時間のかけ方を工夫する

つまりモノゴトを進めるための戦略を駆使することです。

成果を上げるためのリソースを式で表すとすれば、次のとおりとなります。

成果=能力×努力×時間×戦略

能力という所与のものはこの際無視するしかありませんが、努力と時間という限られたリソースを使って確実に成果を上げるためには戦略が重要です。

我々凡人であっても戦略を駆使すれば、もしかしたら持って生まれた能力の高い人に勝てるようになるかもしれません。

戦略的勉強法~9つの戦略

Somchai SumnowによるPixabayからの画像

戦略というとやや仰々しいですが、どこかに旅行に行くときのガイドブックみたいなものと考えてみてください。

何も考えず何も調べずに現地に飛び込むよりも、事前にガイドブックを読んで、おおまか計画を立てておいたほうが旅行を楽しむことができるはずです。

戦略も同じようなもので、何も考えずに勉強を始めるよりも、こんな風に進めてみようという指針のようなものを設定したほうがスムーズに勉強できるはずです。

具体的には次にあげる9つの戦略を意識的に実践することをオススメします。

(戦略1)目標設定

目標設定は勉強開始の第一歩であると同時に、ゴールへの近道でもあります。

設定した目標を紙に書いて毎日読み上げるだけでも実現の可能性が高まると言われるくらい、非常に重要な作業ですので必ず実行しましょう。

目標設定にはいくつもの方法(メソッド)がありますが、代表的なのはSMARTの法則

SMARTの法則は、目標を、具体的(S)、計測可能(M)、達成可能(A)、関連性がある(R)、期限付き(T)に設定する方法です。

「やりたいこと」「なりたいもの」に向けて努力を継続するためには、目標を短期・中期・長期など段階的に設定し、段階に応じて目標の達成状況をチェックするとより効果的です。

また、目標は時間の経過に従って劣化してしまいますので、設定した目標を定期的に見直し、時には変更することも重要です。

(戦略2)進捗状況の見える化

限られたリソース(時間と労力)で目標を達成するためには計画策定と進捗管理が不可欠。

計画策定と進捗管理には計画(P)実践(D)評価(C)改善(A)からなるPDCAサイクルが最適です。

PDCAサイクルを活用するコツは、習慣化して毎日繰り返すこと。それから紙に書いて見える化することです。

勉強開始前の5分間でその日の計画(P)を、勉強終了後の5分間でその日の実践(D)評価(C)改善(A)を、それぞれ紙に書いて確認すると、翌日以降の勉強の効果を高めることができます。

PDCAサイクルは、短期・中期・長期と段階的に設定した目標の達成状況の確認にも活用できます。

PDCAサイクルで目標そのものを定期的に見直して時には変更することも重要です。

(戦略3)目次活用勉強法

勉強を開始したら最初にやっておきたいのは全体像の把握です。

テキストや問題集をパラパラとめくりながら、これから勉強しようとしている科目のアウトラインをざっくりと把握しましょう。

次はテキストや問題集の目次をじっくり眺めて、できれば覚えてしまうとよいでしょう。

インプットには内容を整理するための引き出しを用意しておくと効果的。

目次を覚えるとインプットした内容を整理するための引き出しが作ることができます。

一通り内容をインプットしたら自分流の目次を作る方法も有効です。

復習になるだけでなく自身の得意分野や苦手分野を振り返ることもできます。

(戦略4)反復学習&分散学習

人間は一度覚えても時間が経つと忘れてしまうものです。

覚えたことを忘れずに長く記憶しておくには復習を繰り返す反復学習分散学習が効果的

反復学習は根気を必要とするため、半信半疑のままだとなかなか続けられません。

エビングハウスの忘却曲線(忘却のメカニズム)記憶の二重貯蔵モデル反復で記憶が定着するメカニズム)を理解できれば反復学習の有効性が腑に落ちるはずです。

反復学習のコツは、忘れそうなタイミングで繰り返し復習する分散学習を併用すること

最適な間隔と頻度はウォズニアックの間隔反復が参考になります。

まずはウォズニアックの間隔反復をそのまま試してみて、少しずつ微調整しつつ自分に合ったタイミングにアレンジすることで反復学習分散学習の効果を最大化しましょう。

(戦略5)記憶術・情報整理記憶法

試験に合格するためには程度の差はあれ多くの情報をインプットする必要があります。

ただ、インプットしたい情報を無規則にただひたすら覚えようとするのは非効率。

記憶術や情報整理記憶法を駆使して意識的にインプットを効率化することが重要です。

インプットした情報はアウトプットしてこそ意味を持つもの。

記憶した情報をアウトプットするのにも記憶術や情報整理記憶法が効果を発揮します。

インプットした情報を長期記憶に定着させ忘れにくくする6つの定番記憶術があります。

具体的には「場所法」「物語法」「語呂合わせ」「メモリーツリー」「就寝直前30分暗記法」「五感をフル活用記憶法」です。

インプットしたい情報を整理して記憶に残りやすくする15の情報整理記憶法があります。

具体的には、「関連づける」「置き換える」「分解する」「再構築する」「共通点を見つける」「対立関係を見つける」「因果関係や相関関係を見つける」「規則性を見つける」「流れを見つける」「番号をふったり、色分けしたりする」「図表や絵にする」「セットにする」「優先順位をつける」「軸をつくる」「マインドマップをつくる」です。

(戦略6)実践問題演習

資格試験に合格するためには、インプットして得た知識を問題形式に応じて確実にアウトプットすることが重要です。

アウトプットの訓練には過去問などの試験問題を実際に解く実践問題演習が最適。

実践問題演習は、アウトプットだけでなく、インプットにも効果的な最強の勉強法です。

覚えようとするときよりも、思い出そうとするときのほうが記憶に残りやすいもの。

インプットしたら頭の中で問題を作ってすぐにアウトプットするクセをつけることをおすすめします。

正解できなかったときこそチャンスです。

人は失敗から学ぶもの。

失敗したことは脳が重要な情報と認識し、記憶として定着させようとします。

失敗こそ最強の記憶術。

間違った問題はそのままほったらかしにせず、必ず見返して確実に記憶してしまいましょう。

(戦略7)説明演習

人に教えるつもりで行う説明演習はインプットとアウトプット両面で効果を発揮するおすすめ勉強法です。

人に教えるためには自分自身が理解することが不可欠。

人に教えるという目的を持つことで自然と理解力がアップし、人に教えることを念頭に筋道立てて理解しようとすることでインプットにも効果を発揮します。

さらにはインプットしたことを表現することでアウトプットの訓練としても有効です。

本当に人に教えるのがベストですが、人に教えるつもりで自分自身に説明するだけでも十分効果があります。

説明する際にはテキストの文章そのままではなく、できるだけ自分の言葉に置き換えて、初学者にも理解できるようにかみ砕いて説明するとより効果的です。

(戦略8)スキマ時間活用勉強法

仕事や家事のあいまや移動時間などのスキマ時間。

一つ一つはごく僅かな時間でも通算すると結構な時間に積み上がるものです。

試験合格を目標にするのであれば、このスキマ時間を勉強時間としてフル活用しない手はありません。

スキマ時間を勉強時間として活用する「スキマ時間活用勉強法」の基本は、スキマ時間にキーワードから勉強した内容を思い出すというもの。

お手軽だけど驚くような効果があるのでおすすめの勉強法です。

スキマ時間活用勉強法」は「反復学習&分散学習」と相性抜群です。

スマホの写真機能を使えばちょっとした時間に「実践問題演習」もできますし、まとまったスキマ時間があったら頭の中で「説明演習」もできます。

スキマ時間を活用していろいろな勉強法を試してみましょう。

(戦略9)メタ認知ノート勉強法

メタ認知」とは、少し高めの位置から自分の思考や行動、周りの状況などを客観的に把握するこです。

メタ認知には知識的側面(メタ認知的知識)活動的側面(メタ認知的技能)があり、メタ認知的技能にはモニタリングコントロールがあります。

メタ認知を勉強に活用するには「メタ認知ノート」を習慣化するのがおすすめ。

メタ認知ノートがあれば、自分の認知活動を客観視することができて、勉強の効率を高めることができます。

メタ認知ノートを習慣化すると自分自身を自然と客観視できるようになり、本番の試験でも効果を発揮します。

「習うより慣れろ!」

成果=能力×努力×時間×戦略

努力と時間という限られたリソースを使って確実に成果を上げるためには「戦略」が重要です。

9個の戦略をまずは意識して実践してみましょう。

きっと効率的に勉強を進められるようになります。

習うより慣れろ!」と言いますが、9個の戦略を無意識にできようになるまで繰り返し実践すれば一生モノの強い味方になるはずです。

まとめ

以上が本記事でお伝えしたかった内容です。これまでお話ししてきたことをまとめると以下のとおり。

  • 勉強したことを身につけるためには努力、そしてそれなりの時間が必要だが、限られたリソース(労力と時間)を使って確実に成果を上げるためには「戦略」が重要
  • 具体的には次に上げた9つの戦略を意識的に実践してみよう
    (戦略1)目標設定
    (戦略2)進捗状況の見える化
    (戦略3)全体像の理解
    (戦略4)反復学習&分散学習
    (戦略5)記憶術・情報整理記憶法
    (戦略6)実践問題演習
    (戦略7)説明演習
    (戦略8)スキマ時間活用勉強法
    (戦略9)メタ認知ノート勉強法
  • 「習うより慣れろ!」は言い得て妙。9つの戦略を繰り返し実践して無意識のうちにできるようになれば一生モノの強い味方になるはず。

この記事が皆さまのお役に立つと嬉しく思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました