★30秒でわかる!この記事の内容
- 不動産は仕事や生活の基盤であり、わたしたちにとって最も身近なもののひとつ。でも、売り買いしたり、貸し借りしたりするのには専門的な知識が必要。
- 宅地建物取引士(宅建士)は、不動産を売り買いしたい人たち、貸し借りしたい人たちの橋渡しと手助けをする、不動産の専門家。
- 宅建士であることは、不動産の専門家であることの証。しかも、宅建業法に定める国家資格者であり、法律上、宅建士にしかできない「重要事項説明」などの仕事がある。宅建業者は事務所ごとに5人に1人、専任の宅建士を置くことを義務付けられている。「資格」のなかでも有用性が極めて高い資格のひとつ。
宅地建物取引士を目指す前にまず知っておきたいのは、
「そもそも宅建士って何?」
ってことだと思います。
この記事の主題は「宅地建物取引士(宅建士)とは」。宅建士についてしっかりと解説させていただきます。
不動産は身近なもの、でも取引には専門的知識が必要
わたしたちがなにげなく暮らしている「家」、毎日のように通っている「職場」や「学校」、休みの日に買い物や食事を楽しむ「お店」や「レジャー施設」、これらはどれも土地と建物で構成された不動産です。
普段あまり意識することはありませんが、仕事や生活を支えているのは何を隠そう不動産です。
不動産は仕事や生活の基盤であり、わたしたちにとって最も身近なもののひとつ。でも、その中身について詳しく知っている人はそれほど多くないのが実情。
例えば、土地さえあればどんな建物でも建てられるかと言えば、必ずしもそうとは限りません。場所によって用途が制限されていたり、権利関係が込み入っていたりして、しっかりとした調査をしないと、せっかく大金を払って土地を購入しても希望していたような建物を建てることができない、なんてこともあったりします。
また、気に入った不動産を見つけたとしても、その不動産にどれくらいの価値があるのかを知るのは簡単ではありません。何も知らずに法外な高値で買ってしまったり、安値で売ってしまったりすると、なんだか損した気分になってしまいますよね。
不動産の専門知識を持たない人が誰の手も借りずに不動産を売り買いしたり、貸し借りしたりすると、もしかしたら思ってもいなかったような事態に陥ってしまうかもしれません。気づかないうちに、トラブルに巻き込まれてしまったり、大きな損失を被ってしまうこともあるかもしれません。
宅建士は不動産の専門家
高額な不動産取引、多くの人たちにとっては人生でそう何度も経験するものではありませんし、不動産の権利関係や法令上の制限なんて普段の生活では気にも留めませんもんね。当然といえば当然です。
ですので、売買や賃借といった不動産取引を行うときには、専門的な知識を持った人のアドバイスをもらうのが得策と言えます。
そんなときに頼りになるのが宅地建物取引士です。
宅地建物取引士(宅建士)とは、宅建試験に合格し、試験を実施した都道府県知事の資格登録を受け、かつ、当該知事の発行する宅地建物取引士証の交付を受けた者をいいます。
宅建士は簡単に言えば不動産の専門家です。
不動産を売り買いしたい人や貸し借りしたい人たちも不動産の専門家である宅建士がしっかりと内容を説明してあげれば、安心して取引ができるはずです。
宅建士の主な役割は、不動産を売りたい人と買いたい人、不動産を貸したい人と借りたい人を橋渡し、お互いに安心・納得して取引できるように手助けをすることです。
宅建士は有用性の極めて高い資格のひとつ
宅建士は不動産の専門家。宅建士の資格を保有していることはその証になります。
しかも、宅建士は宅地建物取引業法(宅建業法)に定める国家資格者です。法律上、以下の業務は宅建士にしかできない独占業務(専権業務)になっています。
- 重要事項の説明
- 重要事項説明書(35条書面)への記名・押印
- 契約書(37条書面)への記名・押印
高額な不動産取引をするにあたり、不動産取引の知識・経験のない人たちをトラブルから守るために、法律では不動産取引の際には宅建士による重要事項説明が求められています。
自ら不動産取引をしたり、他の誰かが不動産取引をするときの代理や媒介をすることを生業とする会社を宅地建物取引業者(宅建業者)と言いますが、その宅建業者には、事務所ごとに5人に1人、専任の宅建士を置くことが義務付けられています。
宅建士が、宅建業者の中心的役割を担っているわけです。
一言で不動産取引といっても、売買、賃貸、交換等、いろいろな形態があります。また、対象が土地のみだったり土地と建物だったり、所有形態が単独所有だったり共同所有だったり、あるいは、用途が一戸建住宅、マンション、店舗、オフィスビル、工場、倉庫だったり、これらの組み合わせによって多くのパターンがあります。
宅建士は、さまざまな不動産産取引のパターンに対応するために不動産に関する幅広い専門知識を必要としますので、活躍の場は宅建業者にとどまりません。
不動産業界全般、あるいは金融業界や建設業界などでも、宅建士が有する不動産の専門知識は高く評価されます。
宅建士は「資格」のなかでも有用性が極めて高い資格のひとつに位置付けられているのにはこういった背景があるというわけです。
まとめ
以上が本記事でお伝えしたかった内容です。これまでお話ししてきたことをまとめると以下のとおり。
- 不動産は仕事や生活の基盤であり、わたしたちにとって最も身近なもののひとつ。でも、売り買いしたり、貸し借りしたりするのには専門的な知識が必要
- 宅地建物取引士(宅建士)は、不動産を売り買いしたい人たち、貸し借りしたい人たちの橋渡しと手助けをする、不動産の専門家
- 宅建士であることは、不動産の専門家であることの証。しかも、宅建業法に定める国家資格者であり、法律上、宅建士にしかできない「重要事項説明」などの仕事がある。宅建業者は事務所ごとに5人に1人、専任の宅建士を置くことを義務付けられている。「資格」のなかでも有用性が極めて高い資格のひとつ。
この記事が皆さまのお役に立つと嬉しく思います。
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