宅建試験に独学で合格するための科目別勉強法~「権利関係」対策

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宅建試験の勉強法
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★30秒でわかる!この記事の内容

  • 「権利関係」の出題範囲は「民法」「借地借家法」「区分所有法」「不動産登記法」。「宅建業法」に次いで高いウエイトを占め、50問中14問出題されるが、範囲が広く、内容も難しいことから、割り切って7点/14点を目指すにとどめておこう。
  • 「権利関係」、特に「民法」は勉強しようと思えばいくらでも勉強できる奥深い法律。宅建試験の合格を目指すのであれば、取捨選択をはっきりとして、取るべき論点は取り、捨てるべき論点はすっぱりと捨ててしまうのが得策。「権利関係」で注意しなければならないのは、「民法」を如何に割り切るか。
  • 「権利関係」対策の勉強では得点に結びつく論点に注力することが重要。そのためには、①テキストによる内容理解、②過去問による実践演習、③重要ポイントの暗記、3つのなかで特に②に軸足を置いたサイクルが最適。

独学で宅建試験の合格するためには4つの試験科目別に対策を練る必要があります。

この記事では、範囲が広く、内容も難しい「権利関係」の対策について、できるだけ詳しく解説いたします。

 

 

「権利関係」は範囲が広く、内容も難しいことから割り切りが重要

権利関係は、「民法」「借地借家法」「区分所有法」「不動産登記法」から出題されます。

各論点の内容や目的は次のとおりです。

論点内容・目的等
民法「民法」は、いわゆる「六法(憲法・刑法・民法・商法・刑事訴訟法・民事訴訟法)」に含まれ、契約、取引、代理、相続など、わたしたちが生活するうえで日常的に起こりうることに関するルールブックのような法律
借地借家法土地・建物の賃貸借に関する法律
区分所有法分譲マンションなどの区分所有建物に関する権利関係や管理運営について定めた法律
不動産登記法不動産の登記に関する法律

「権利関係」は、「宅建業法」に次いで高いウエイトを占め、50問中14問出題されますが、範囲が広く、内容も難しいのが特徴。

ここは割り切って7点/14点を目指すにとどめておき、その分、他の得点しやすい科目に注力するのが得策です。

「権利関係」の頻出論点

「権利関係」は、「民法」から10問、「借地借家法」から2問、「区分所有法」と「不動産登記法」からそれぞれ1問ずつ出題されます。

「民法」については「六法」の一つだけあってかなりのボリューム。

宅建試験で出題される論点は不動産とその周辺に関連するものに限られていますが、それでも範囲が広く、難しい論点が多いのが特徴です。

試験で出題される主な論点と重要度を整理すると次のとおりです。

<全体の論点>

論点重要度備考
民法A毎年10問出題、詳細は下記参照
借地借家法A毎年2問出題、得点しやすい
区分所有法B毎年1問出題、できれば得点しておきたい
不動産登記法C毎年1問出題、優先順位低い

<民法の論点>

論点重要度備考
総則制限行為能力者C出題頻度低い
意思表示A得点しやすい
代理A得点しやすい
時効B難問が多い
物権共有A得点しやすい
抵当権B難問が多い
対抗要件C出題頻度低い
債権債務不履行C出題頻度低い
保証A得点しやすい
連帯保証B難問が多い
債権譲渡C出題頻度低い
弁済・相殺C出題頻度低い
契約の解除B難問が多い
危険負担C出題頻度低い
手付C出題頻度低い
請負A得点しやすい
委任A得点しやすい
不法行為C出題頻度低い
相続A得点しやすい

「民法」は勉強しようと思えばいくらでも勉強できる奥深い法律です。

宅建試験の合格を目指すのであれば、取捨選択をはっきりとして、取るべき論点は取り、捨てるべき論点はすっぱりと捨ててしまうのが得策と言えます。

上記に記載したA、B、Cの重要度を参考にして、例えばAは取りにいく論点、Cは捨てる論点、Bは時間があれば取りにいき、時間がなければ捨てる論点、というふうにメリハリをつけた学習を行い、余った時間を他の科目の勉強にあてるのが戦略的に有効です。

「借地借家法」は得点しやすい論点ですので確実に2点獲得しておきたいところ。

「区分所有法」はやや難しいですが、ここで1点獲得しておくと楽になります。

「不動産登記法」は時間に余裕がなければ捨ててしまってもいいかもしれません。

「権利関係」対策における注意点

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「権利関係」、特に「民法」は難しい科目ですが、勉強してみると意外なことに面白い科目でもあります。

「民法」の問題は、覚えなければ解けないけれど、覚えたからいって解けるわけでもなく、問題文を読み込み、覚えた知識を総動員しつつその場で考えて解答を導き出すような問題が多かったりします。

ある意味で勉強しがいのある科目と言えます。

宅建試験の他の科目は暗記中心になりがちですが、暗記ばかりしていると、不思議なものでちょっと頭を使うような「民法」のような勉強が楽しくなってしまうわけです。

でも、そこが落とし穴。

勉強するのが楽しくて(?)つい時間をかけてしまい、他の科目の勉強がおろそかになってしまう、なんていうことも。

勉強したことが得点という結果に結びついてくれればいいのですが、「民法」は奥深く、勉強してもそう簡単には得点に結びつけられません。

したがって、「民法」に限って言えば、勉強したい気持ちをグッとこらえて、とにかく割り切るのが賢明です。

取捨選択をはっきりして、取るべき論点は取り、捨てるべき論点はすっぱりと捨ててしまうのが得策と言えます。

「権利関係」においては、「民法」を如何に割り切るかが最も注意すべき点と言えます。

「権利関係」対策の勉強は「実践演習」中心が最適

「権利関係」の勉強では、とにかく得点に結びつく論点に注力するのがおすすめです。

得点に結びつく論点は、過去に出題されたことのある論点です。

つまり、過去問を繰り返し解くことが直接的に得点につながるというわけです。

  • テキストによる内容理解
  • 過去問による実践演習
  • 重要ポイントの暗記

この3つのなかでは、特に「②過去問による実践演習」に軸足を置いたサイクルが最適と言えます。

まとめ

以上が本記事でお伝えしたかった内容です。これまでお話ししてきたことをまとめると以下のとおり。

  • 「権利関係」の出題範囲は「民法」「借地借家法」「区分所有法」「不動産登記法」。「宅建業法」に次いで高いウエイトを占め、50問中14問出題されるが、範囲が広く、内容も難しいことから、割り切って7点/14点を目指すにとどめておこう
  • 「権利関係」、特に「民法」は勉強しようと思えばいくらでも勉強できる奥深い法律。宅建試験の合格を目指すのであれば、取捨選択をはっきりとして、取るべき論点は取り、捨てるべき論点はすっぱりと捨ててしまうのが得策。「権利関係」で注意しなければならないのは、「民法」を如何に割り切るか。
  • 「権利関係」対策の勉強では得点に結びつく論点に注力することが重要。そのためには、①テキストによる内容理解、②過去問による実践演習、③重要ポイントの暗記、3つのなかで特に②に軸足を置いたサイクルが最適。

 

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