超人気資格である「宅地建物取引士試験(宅建試験)」。
宅建試験は独学でも合格するが可能な試験です。
この記事ではこれまで解説してきた独学のメリット・デメリットや独学勉強法についてまとめてみました。
宅建試験対策~独学・通学講座・通信講座のメリット・デメリット
宅建試験対策には、大きく独学、通学講座、通信講座の3つの選択肢があります。
独学はコストを抑えられ、学習の自由度が高い反面、すべては自分次第なので、効果・効率は未知数です。
通学講座は効果・効率が期待できる反面、相応のコストがかかり、学習の自由度に制約があります。
通信講座はコストと効果・効率のバランスは絶妙であるが、やや中途半端と言えます。
どの選択肢が一番良いのかは自分次第。自分にとってどれが最適かを考えることが宅建試験対策の最初の一歩。是非じっくりと考えてみましょう。
宅建試験は独学でも合格できるか?
宅建士を目指している方の多くが独学を選択しており、独学者は受験者全体の半分以上を占めます。
一方で、独学者の合格率は平均以下、合格者に占める独学者の割合は3分の1程度です。
合格できる確率は下がるものの、宅建試験は独学でも十分合格可能。
独学を選択する際はそのメリットとデメリットを理解し、デメリットにはしっかりと対策を講じましょう。
メリットは、コストを抑えられること(教材費+資格試験の受験料程度)、学習の自由度が高く、教材、勉強する時間や場所も自分で選ぶことができること、デメリットは、効果・効率は自分次第であること、法改正など鮮度の高い情報を入手するのにひと手間がかかること、集中力やモチベーションを維持するのに工夫が必要であることです。
ゼロから始めるまったくの初学者には独学は不向き。「通学講座」か「通信講座」を選択するのが得策と言えます。
宅建試験に独学で合格するための9つの勉強法
宅建試験に独学で合格するための9つの勉強法をご紹介します。
9つの勉強法は「時間」「努力」「戦略」の3つのリソースを最大化する勉強法です。
各リソースを最大化する対策は次のとおりです。
- 「勉強時間の確保」で「時間」を最大化
- 「勉強の継続」で「努力」を最大化
- 「勉強の効率化」で「戦略」を最大化
さらに、3つの対策を実現する方法は次のとおりです。
1.勉強時間の確保
- 勉強できる時間を見つける
- 学習計画の立てる
- スキマ時間を活用する。
2.勉強の継続
- 毎日必ず勉強する(10分でもいいから必ず勉強!)
- 勉強しすぎない(時にはサボるくらいがちょうど良い!)
- 努力を可視化する(頑張った自分を毎日ほめる!)
3.勉強の効率化
- 過去問中心に学習する
- メリハリある科目別対策を立てる
- 良質なテキスト・問題集を選定する
リソース | 対策 | 方法 |
時間 | 勉強時間の確保 |
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努力 | 勉強の継続 |
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戦略 | 勉強の効率化 |
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宅建試験に独学で合格するための科目別勉強法
宅建試験に独学で合格するための科目別勉強法をご紹介します。
基本サイクルは、①テキストによる内容理解、②過去問による実践演習、③重要ポイントの暗記、の3つです。
宅建業法
「宅建業法」は、50問中20問と最もウエイトが高く、得点もしやすい科目です。
16点~19点/20点満点がターゲット。
「宅建業法」対策の勉強は、基本サイクルの「①テキストによる内容理解」、「②過去問による実践演習」、「③重要ポイントの暗記」をまんべんなく何度も繰り返す、というオーソドックスな正攻法が最善と言えます。
法令上の制限
「法令上の制限」は、覚えさえすれば解ける問題がほとんどです。
「宅建業法」の次に力を注ぎ、50問中8問出題され、6点獲得を目指したいところです。
「法令上の制限」対策の勉強では、基本サイクルのなかで特に「②過去問による実践演習」、「③重要ポイントの暗記」の2つに軸足を置いたサイクルが最適です。
税・その他
「税・その他」は易しい問題と難しい問題が混在します。
50問中8問出題され、6点獲得を目指したいところです。
「税・その他」対策の勉強では基本的な論点を確実にマスターするため、基本サイクルのなかで特に「②過去問による実践演習」に軸足を置いたサイクルが最適。
権利関係
「権利関係」は、50問中14問出題されるが、範囲が広く、内容も難しいことから、割り切って7点/14点を目指すにとどめておきましょう。
「権利関係」対策の勉強では得点に結びつく論点に注力することが重要です。
そのためには、基本サイクルのなかで特に「②過去問による実践演習」に軸足を置いたサイクルが最適です。
以上、これまでご紹介してきた宅建士の資格概要でした。
本記事が宅建士を目指す皆さまに少しでもお役に立つとうれしく思います。
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