★30秒でわかる!この記事の内容
- 「成果」は、「能力」「時間」「努力」「戦略」の4つのリソースを掛け合わせることで上げられるもの。「能力」は持って生まれたものだが、「時間」「努力」「戦略」は使い方次第。
- 宅建試験に独学で合格するための9つの勉強法をご紹介。この勉強法は「時間」「努力」「戦略」の3つのリソースを最大化する勉強法。具体的には、(1)勉強時間の確保で「時間」を最大化、(2)勉強の継続で「努力」を最大化、(3)勉強の効率化で「戦略」を最大化。
- 「(1)勉強時間の確保」に必要なの、①勉強できる時間を見つける、②学習計画の立てる、③スキマ時間を活用する、の3つ。
- 「(2)勉強の継続」に必要なのは、①毎日必ず勉強する、②勉強しすぎない、③努力を可視化する、の3つ。
- 「(3)勉強の効率化」に必要なのは、①過去問中心に学習する、②メリハリある科目別対策を立てる、③良質なテキスト・問題集を選定する、の3つ。
宅建試験に独学で合格するためには、「時間」「努力」「戦略」の3つのリソースを駆使する必要があります。
この記事では、「時間」「努力」「戦略」の3つのリソースを最大化する9つの勉強法をご紹介します。
成果を上げるための4つのリソース(資源)
成果を上げるためのリソース(資源)には、「能力」「時間」「努力」「戦略」の4つがあります。
この関係を式で表すとすれば次のとおり。
「能力」というリソースは持って生まれたもの。
これは個性みたいなものなので、頑張ったり工夫したからといってどうなるものでもありません。
一方、「時間」「努力」「戦略」という3つのリソースは使い方次第。
3つをバランスよく活用するのが理想ですが、何か1つが足りなくても別の2つで補うことができるというわけです。
平均的な「能力」でも、「時間」「努力」「戦略」を最大限活用できれば、もしかしたら「持って生まれた能力の高い人」に勝てるようになるかもしれません。
宅建試験に独学で合格するための9つの勉強法
宅建試験に独学で合格するための9つの勉強法をご紹介します。
9つの勉強法は「時間」「努力」「戦略」の3つのリソースを最大化する勉強法です。
各リソースを最大化する対策は次のとおりです。
- 「勉強時間の確保」で「時間」を最大化
- 「勉強の継続」で「努力」を最大化
- 「勉強の効率化」で「戦略」を最大化
さらに、3つの対策を実現する方法は次のとおりです。
1.勉強時間の確保
- 勉強できる時間を見つける
- 学習計画の立てる
- スキマ時間を活用する。
2.勉強の継続
- 毎日必ず勉強する(10分でもいいから必ず勉強!)
- 勉強しすぎない(時にはサボるくらいがちょうど良い!)
- 努力を可視化する(頑張った自分を毎日ほめる!)
3.勉強の効率化
- 過去問中心に学習する
- メリハリある科目別対策を立てる
- 良質なテキスト・問題集を選定する
リソース | 対策 | 方法 |
時間 | 勉強時間の確保 |
|
努力 | 勉強の継続 |
|
戦略 | 勉強の効率化 |
|
勉強時間の確保
「時間」というリソースを最大化するのは「勉強時間の確保」です。
宅建試験に合格できるかどうかは、限られた時間のなかから如何に「勉強時間」を捻出できるかにかかっています。
合格の確率は、勉強にかけた時間に比例するもの。
必要勉強時間をきっちりと確保できれば確率は上がりますが、足りなければ確率は下がってしまいます。
もちろん、勉強時間は多いに越したことはありませんが、かといって多すぎるのも非効率。
人に与えられた「時間」という資源は限られた貴重なものですので、無駄に消費するのは避けたいところです。
宅建試験の場合は、合格に必要な勉強時間は250時間~400時間。
250時間~400時間の勉強時間をきっちりと確保することができれば、「時間」というリソースを宅建試験合格のために最大限活用したと言えます。
「時間」というリソースを最大化する「勉強時間の確保」のために必要な対策は次の3つです。
- 勉強できる時間を見つける
- 学習計画の立てる
- スキマ時間を活用する
勉強できる時間を見つける
「勉強時間を確保」するためには、「勉強できる時間を見つけること」が重要です。
勉強できる時間を見つけるポイントは次の4つ。
- 「机の前で勉強する時間」と「スキマ時間」に分けて見つけること。
- 自分が朝型なのか夜型なのかを見極めること。
- 毎日欠かさず勉強できそうなコアの時間帯を何個か見つけておくこと。
- 平日・休日×コア・ノンコアの4パターンで見つけること。
学習計画の立てる
「勉強時間を確保」するためには「学習計画を立てること」が重要です。
計画は実行できなければ意味がありません。
最初はざっくりとした計画を立て、勉強しながら微修正を繰り返して徐々に精度を上げていくのがベスト。
また、PDCAサイクルで進捗状況を管理し、必要に応じて計画を大幅に見直すことも大切です。
スキマ時間を活用する
「勉強時間を確保する」ためにフル活用したいのが「スキマ時間」です。
「スキマ時間」を勉強時間として活用する「スキマ時間活用勉強法」の基本は、「スキマ時間」にキーワードから勉強した内容を思い出すというもの。
お手軽だけど驚くような効果があるのでおすすめの勉強法です
「スキマ時間活用勉強法」は「反復学習&分散学習」と相性抜群です。
スマホの写真機能を使えばちょっとした時間に「実践問題演習」もできるし、まとまった「スキマ時間」があったら頭の中で「説明演習」もできます。
「スキマ時間」を活用していろいろな勉強法を試してみましょう。
勉強の継続
「時間」「努力」「戦略」の3つのリソースのうち「努力」を最大限活用するためには「勉強の継続」が必要です。
「努力」するのって、やっぱり大変です。
できることなら無駄な「努力」はしたくないし、できるだけ少ない「努力」で「成果」をあげるのが理想です。
せっかく「努力」するのであれば、「努力」した分だけちゃんと実を結んでほしいものです。
「努力」を「成果」に結びつけるのに効果的なのが「勉強を継続すること」。
「努力」というリソースを最大化する「勉強の継続」のために必要な対策は次の3つです。
- 毎日必ず勉強する
- 勉強しすぎない
- 努力を可視化する
毎日必ず勉強する
宅建試験に合格するためには膨大な量の情報を覚えなければなりません。
一夜漬けではとても太刀打ちできませんので、時間をかけて少しずつ着実にインプットする必要があります。
人は一度覚えたことでもすぐに忘れてしまいます。
忘れないためにはとにかく繰り返すことが必要。
1週間に1度とか、3日に1度とか、ぶつ切りの中途半端な勉強では、覚えたことを記憶として定着させることができず、かえって非効率。
せっかくの「努力」も水の泡になってしまいます。
「毎日必ず勉強を続けること」。
これが最も効率的な「努力」と言えます。
毎日勉強するのには実はちょっとしたコツがあります。
いくつものコツを駆使すれば、毎日「必ず」勉強するのも案外うまくいくものです。
例えば、次の方法を試してみましょう。
- 「意図的に」毎日必ず勉強する
- 毎朝「目標」を声に出して読み上げる
- 勉強する環境を整える
- 勉強時間を決めておく
- スキマ時間や細切れ時間を大切にする
- 勉強しすぎない
- 毎日勉強した記録をつける
勉強しすぎない
「勉強しすぎないこと」には次の4つの効果があります。
- 勉強しすぎて疲れずにすむ
- 勉強以外のことに時間を使えてリフレッシュできる
- もうちょっとやりたいという気持ちが「やる気(モチベーション)の維持」につながる
- (中途半端なところで勉強をやめれば)無意識のうちに脳が記憶を定着させる
「勉強しすぎない方法」は、いたってシンプルです。
学習計画のなかで1日の勉強時間の上限を決めておき、その勉強時間をしっかり勉強したら、それ以上はどれだけ中途半端でも、どれだけもっと勉強したくても、ピタッと勉強をやめてしまうこと。
努力を可視化する
「努力を可視化する」代表的な3つの方法は次のとおり。
- 毎日の勉強時間を記録し、必要勉強時間に到達することを目標にする
- 毎日の勉強時間と勉強科目を記録し、科目ごとの必要勉強時間の到達状況を確認する
- 毎日「計画(P)」「実践(D)」「評価(C)」「改善(A)」を記録し、PDCAサイクルを回して常に勉強の効率化を図る
「努力を可視化する方法」のうち最もシンプルな「毎日の勉強時間を記録」した場合、次の4つの効果があります。
- 勉強の進捗状況を確認できる
- その日一日の達成感を味わうことができる
- 「努力」が目に見えて「やる気(モチベーション)」を維持できる
- ゲームのような楽しさからもっと「努力」したくなる。
勉強の効率化
「時間」「努力」「戦略」の3つのリソースのうち「戦略」を最大限活用するためには「勉強の効率化」が必要です。
「戦略」というリソースを最大化する「勉強の効率化」のために必要な対策は次の3つです。
- 過去問中心に学習する
- メリハリある科目別対策を立てる
- 良質なテキスト・問題集を選定する
過去問中心に学習する
宅建試験に独学で合格するためには数多くの「勉強法」のなかから最適なものを選択することが重要。
独学に最適な「勉強法」は過去問を中心に学習する「過去問中心学習法」です。
通信講座や通学講座では、講義を受けて「理解」を深め、カリキュラムに従い覚えるべきポイントを「記憶」し、問題演習という「実践」を繰り返して知識を定着させるボトムアップアプローチが可能です。
一方、講義もカリキュラムがない「独学」の場合は、「理解」と「記憶」に悩んで足踏みしてしまいがちなことから、問題演習から入り、「実践」を通じて覚えるべきポイントを「記憶」し、「理解」を深めていく学習、すなわちトップダウンアプローチが戦略的に最適です。
「過去問中心学習法」のコツは次の5つです。
- ざっと「テキスト」を読んで全体像を把握する
- できるだけ早く「過去問」に着手する
- 「過去問」を1問解いたら「テキスト」の記憶すべきポイントをマークする
- 「過去問」→「テキスト」のサイクルをひたすら繰り返して理解を深める
- 手を拡げすぎず「過去問」だけに集中する
メリハリある科目別対策を立てる
「宅建業法」「権利関係」「法令上の制限」「税・その他」の4つの試験科目には、点数を取りやすい得点源となる科目と難問が多く点数をとりにくい科目があります。
例年の傾向から、宅建試験の合格点は50点満点で38点~40点。
あらかじめどの科目で何点取るかを決めておき、科目別にメリハリをつけた勉強をすすめるのが効率的です。
最もウエイトが高く点数を取りやすい「宅建業法」が一番の力の入れどころ。
やればやるだけ点数のとれる「法令上の制限」も貴重な得点源。
「税・その他」は案外得点しやすいが満点は目指すのは禁物。
難問が多く深みにはまりやすい「権利関係」は基本的な論点のみに注力して他はあっさり捨ててしまおう。
科目別の目標点数は次のとおりです。
- 「宅建業法」 :16点~19点/20点満点(80%~95%)
- 「権利関係」 :7点/14点満点(50%)
- 「法令上の制限」:6点/8点満点(75%)
- 「税・その他」 :6点/8点満点(75%)
良質なテキスト・問題集を選定する
独学で効率的に勉強をすすめるためには「テキスト」「問題集」といった教材の選定は特に重要です。
教材選定のポイントは次のとおりです。
- 「テキスト」と「問題集」の両方を用意
- 「テキスト」と「問題集」は同じシリーズから選定
- 「テキスト」と「問題集」は最新のものを用意
- 「問題集」は難易度や重要度の表示があるものから選定
- 選んだ「テキスト」「問題集」とは最後まで一途に付き合う
市販の教材はクオリティの高いものが多いが、特におすすめなのは次の5つ。
- みんなが欲しかった!宅建士の教科書&みんなが欲しかった!宅建士の問題集
- らくらく宅建塾&過去問宅建塾
- 宅建士 合格のトリセツ 基本テキスト&宅建士 合格のトリセツ 基本問題集
- スッキリわかる宅建士&スッキリとける宅建士
- わかって合格る宅建士 基本テキスト&わかって合格る宅建士 分野別過去問題集
まとめ
以上が本記事でお伝えしたかった内容です。これまでお話ししてきたことをまとめると以下のとおり。
- 「成果」は、「能力」「時間」「努力」「戦略」の4つのリソースを掛け合わせることで上げられるもの。「能力」は持って生まれたものだが、「時間」「努力」「戦略」は使い方次第。
- 宅建試験に独学で合格するための9つの勉強法をご紹介。この勉強法は「時間」「努力」「戦略」の3つのリソースを最大化する勉強法。具体的には、(1)勉強時間の確保で「時間」を最大化、(2)勉強の継続で「努力」を最大化、(3)勉強の効率化で「戦略」を最大化。
- 「(1)勉強時間の確保」に必要なの、①勉強できる時間を見つける、②学習計画の立てる、③スキマ時間を活用する、の3つ。
- 「(2)勉強の継続」に必要なのは、①毎日必ず勉強する、②勉強しすぎない、③努力を可視化する、の3つ。
- 「(3)勉強の効率化」に必要なのは、①過去問中心に学習する、②メリハリある科目別対策を立てる、③良質なテキスト・問題集を選定する、の3つ。
この記事が皆さまのお役に立つと嬉しく思います。
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