★30秒でわかる!この記事の内容
- 不動産鑑定士試験対策の通学講座・通信講座を提供しているのは「資格の学校TAC」と「LEC東京リーガルマインド」の2つ。不動産鑑定士試験の合格者のほとんどがどちらかを選択しており実質二択。どちらを選択すべきかを検討するため両者の特徴を確認。
- 「LEC東京リーガルマインド」は、株式会社東京リーガルマインドが運営する資格専門予備校。不動産鑑定士講座のほか9分野、約95の資格講座を取り扱う
- 「LEC東京リーガルマインド」の不動産鑑定士講座は、長年の運営によって培われたノウハウによりカリキュラム、教材、講師陣、サポート体制などのクオリティは高い。最大の特徴は、本試験的中率が高いことと受講料が相対的に安いこと。
- 「LEC東京リーガルマインド」の不動産鑑定士講座は、短答式試験と論文式試験がセットになった講座はもちろんのこと、短答式試験のみのコース、論文式試験のみのコースも充実していて、オーダーメイドのような組み合わせも可能なラインナップになっている。
不動産鑑定士試験の合格者のほとんどは「資格の学校TAC」か「LEC東京リーガルマインド」のどちらかの通学講座・通信講座を利用しています。
では、はたしてどちらの講座を選ぶべきなのでしょうか?
この記事では、どちらを選択すべきかを検討するにあたり、「LEC東京リーガルマインド」の不動産鑑定士講座の特徴を確認しておきます。
不動産鑑定士試験の合格者のほとんどがTACまたはLECを受講
不動産鑑定士試験の対策講座を提供している資格専門の予備校は「資格の学校TAC」または「LEC東京リーガルマインド」に2校。
合格者の属性をみると、そのほとんどはいずれかの通学講座か通信講座を受講しています。
「資格の学校TAC」と「LEC東京リーガルマインド」の公表ベースでみると、令和元年(2019年)の不動産鑑定士試験合格者121名の内訳は次のとおり。
資格専門学校 | 合格者 | 合格者占有率 |
資格の学校TAC | 85名 | 70.2% |
LEC東京リーガルマインド | 30名 | 24.8% |
独学(?) | 6名 | 5.0% |
合計 | 121名 | 100.0% |
両校の合格者に含まれない方もいらっしゃいますが、それ以外の合格者はどちらかの講座を受講して勉強していたことになるわけです。
つまり、不動産鑑定士の勉強をするのであれば「資格の学校TAC」と「LEC東京リーガルマインド」のどちらかを選択するのが王道ということになります。
実質的に二択になりますので、どちらを選択すべきなのかを検討するために両者の特徴を確認しておく必要があります。
今回は「LEC東京リーガルマインド」の不動産鑑定士講座の特徴を見ていきたいと思います。
「LEC東京リーガルマインド」について
「LEC東京リーガルマインド」は、株式会社東京リーガルマインドが運営する資格専門予備校です。
株式会社東京リーガルマインドは1979年1月に設立された非上場企業。
資格専門予備校の直営校を、北は札幌、南は那覇まで全国30校を展開するなど、個人向けの教育事業を主軸に、大学運営、社会人向けキャリアアップ支援事業、福祉・保育関連事業、人材紹介事業などを行っています。
「LEC東京リーガルマインド」は、もともとは司法試験講座を主体としていましたが、現在は、不動産鑑定士、公認会計士、税理士をはじめとする「法律系」「簿記・会計系」「金融系」「ビジネス実務系」「公務員・就職試験対策」「不動産系」「労務・キャリア系」「福祉・医療系」「IT・情報・パソコン系」の9分野、約95の資格講座を取り扱う資格専門予備校となっています。
「LEC東京リーガルマインド」の不動産鑑定士講座の特徴
不動産鑑定士試験を受験する方が、「資格の学校TAC」に次いで受講するのが、「LEC東京リーガルマインド」の不動産鑑定士講座です。
2019年の論文式試験合格者121名のうち30名が「LEC東京リーガルマインド」の不動産鑑定士講座の受講生(合格者占有率24.8%)。
「LEC東京リーガルマインド」の不動産鑑定士講座には、通学講座(Web/DVDフォロー付)、通信講座(Web/DVD)がありますが、教材やカリキュラムなどの内容はほとんど変わりません。
受講料は通学講座(Webフォロー付)・通信講座(Web)よりも通学講座(DVDフォロー付)・通信講座(DVD)のほうがやや高め。
通学講座にWebフォローかDVDフォローがついている点はうれしいポイントです。
「LEC東京リーガルマインド」は長年の運営により受講者を合格に導くためのノウハウを有しており、本試験的中率が高いことも強みのひとつ。
カリキュラム、教材、講師陣、サポート体制などもしっかりしているので、カリキュラムに従って講義と答練を受講し、予習と復習をしっかり行えば合格できる実力を養うことができるはずです。
ちなみに、無料の自習室はなく、自習室は有料で使用することができます。
「LEC東京リーガルマインド」の不動産鑑定士講座の最大の特徴は何といっても相対的な受講料の安さ。
受講料の定価が「資格の学校TAC」よりも安いうえに、申込時期によっては20%~25%程度の早期申込割引があり、さらには40%の学生割引まであります。
加えて、合格した場合に20,0
00円~30,000円をもらえるお祝い金制度というものもあります。
コスト面での大きなメリットがあるところが「LEC東京リーガルマインド」の不動産鑑定士講座の最大の特徴と言えます。
「LEC東京リーガルマインド」の不動産鑑定士講座のラインナップ
「LEC東京リーガルマインド」の不動産鑑定士講座は、短答式試験と論文式試験がセットになった講座はもちろんのこと、短答式試験のみのコース、論文式試験のみのコースも充実していて、オーダーメイドのような組み合わせも可能なラインナップになっています。
初学者対象講座
短答+論文フルコース
翌年の短答式試験と論文式試験に一発で合格することを目指す標準的なコースです。
同じ年の短答式試験と論文式試験を受験することから、短答式試験の勉強と論文式試験の勉強を並行して進めるカリキュラムになっています。
鑑定理論は短答式試験と論文式試験の勉強を同時に行ったほうが効率的ですので、合理的なカリキュラムと言えそうです。
勉強自体は早めにスタートすることができますので、無理なく続けることができますのでじっくりと腰を据えて勉強に取り組みたい方や時間のない社会人の方におすすめ。
開講時期 | 春~夏 | |
短答式試験までの期間 | 最長13ヵ月 | |
論文式試験までの期間 | 最長16ヵ月 | |
講義・答練回数 | 全166回 | |
短答式試験と論文式試験の受験時期 | 翌年の短答式・論文式で一発合格を目指す | |
通常受講料 | 通学講座(Webフォロー付) | 400,000円 |
通学講座(DVDフォロー付) | 460,000円 | |
通信講座(Web) | 400,000円 | |
通信講座(DVD) | 460,000円 |
【LEC不動産鑑定士講座】短答+論文フルコース
短答+論文基礎コース
短答式試験の勉強に軸としながら、論文式試験の基礎的な勉強も行うコースです。
1年目(2022年)に短答式試験合格、2年目(2023年)に論文式試験合格を目指すことを想定しています。
短答式試験の勉強をしながら、並行して論文式試験の基礎的な勉強を行いますが、1年目は短答式試験に軸足を置き、合格後は別途、論文式試験のアウトプットに関する講座を受講することが推奨されます。
短答+論文フルコースに比べると論文式アウトプット講座を自由に選べるオーダーメイドに近いコースになっています。
一歩ずつ着実に進んでいきますので、確実な合格を目指したい方、時間のない社会人の方におすすめ。
開講時期 | 春~夏 | |
短答式試験までの期間 | 最長13ヵ月 | |
論文式試験までの期間 | 最長16ヵ月 | |
講義・答練回数 | 全50回 | |
短答式試験と論文式試験の受験時期 | 翌年の短答式の合格に軸足を置きつつ論文式の基礎も学べるコース | |
通常受講料 | 通学講座(Webフォロー付) | 320,000円 |
通学講座(DVDフォロー付) | 370,000円 | |
通信講座(Web) | 320,000円 | |
通信講座(DVD) | 370,000円 |
【LEC不動産鑑定士講座】短答+論文基礎コース
短答合格コース
まずは短答式試験の合格を目指すコースです。
短答式試験の勉強に集中して確実な合格を目指したい方におすすめ。
こちらを受講すると論文式試験の講座を40%オフの「LEC奨学生割引」を利用することができます。
開講時期 | 春~冬 | |
短答式試験までの期間 | 13ヵ月 | |
講義・答練回数 | 全50回 | |
短答式試験と論文式試験の受験時期 | まずは短答式合格を目指す | |
通常受講料 | 通学講座(Webフォロー付) | 140,000円 |
通学講座(DVDフォロー付) | 160,000円 | |
通信講座(Web) | 140,000円 | |
通信講座(DVD) | 160,000円 |
【LEC不動産鑑定士講座】短答合格コース
短答スーパー速習コース
短答式試験に短期合格を目指すコースです。
短答式試験の短期合格に向けてポイントを絞った効率的な講座になっています。
勉強に集中して短期間で効率的に合格を目指したい方におすすめ。
こちらも受講すると論文式試験の講座を40%オフの「LEC奨学生割引」を利用することができます。
開講時期 | 1月 | |
短答式試験までの期間 | 4ヵ月 | |
講義・答練回数 | 全27回 | |
短答式試験と論文式試験の受験時期 | まずは短答式合格を目指す | |
通常受講料 | 通学講座(Webフォロー付) | 96,000円 |
通学講座(DVDフォロー付) | 111,000円 | |
通信講座(Web) | 96,000円 | |
通信講座(DVD) | 111,000円 |
【LEC不動産鑑定士講座】短答スーパー速習コース
受験経験者向け講座
論文合格コース
短答式試験の合格者で論文式試験に初めてチャレンジする方が、論文式試験の合格を目指す標準的なコースです。
鑑定理論、民法、経済学、会計学についてインプットからアウトプットまでしっかり対策する講座。
開講時期 | 春~秋 | |
論文式試験までの期間 | 12ヵ月 | |
講義・答練回数 | 全116回 | |
短答式試験と論文式試験の受験時期 | 論文式試験合格を目指す | |
通常受講料 | 通学講座(Webフォロー付) | 330,000円 |
通信講座(DVD) | 380,000円 | |
通信講座(Web) | 330,000円 |
【LEC不動産鑑定士講座】論文合格コース
論文徹底強化コース
論文式試験の学習経験者が、論文式試験の合格を目指す中級者向けのコースです。
アウトプットを主軸に効率的に対策する講座です。
開講時期 | 9月 | |
論文式試験までの期間 | 11ヵ月 | |
講義・答練回数 | 全82回 | |
短答式試験と論文式試験の受験時期 | 論文式試験合格を目指す | |
通常受講料 | 通学講座(Webフォロー付) | 253,000円(※1) |
通信講座(DVD) | 287,000円(※2) | |
通信講座(Web) | 253,000円(※1) |
※1:民法改正対策講座なしの場合は230,000円
※2:民法改正対策講座なしの場合は262,000円
【LEC不動産鑑定士講座】論文徹底強化コース
論文集中強化コース
論文式試験にあと一歩及ばなかった受験経験者が、論文式試験の合格を目指す上級者向けのコースです。
アウトプットを主軸に効率的に対策する講座です。
開講時期 | 9月 | |
論文式試験までの期間 | 11ヵ月 | |
講義・答練回数 | 全50回 | |
短答式試験と論文式試験の受験時期 | 論文式試験合格を目指す | |
通常受講料 | 通学講座(Webフォロー付) | 165,000円(※1) |
通信講座(DVD) | 182,000円(※2) | |
通信講座(Web) | 165,000円(※1) |
※1:民法改正対策講座なしの場合は142,000円
※2:民法改正対策講座なしの場合は161,000円
【LEC不動産鑑定士講座】論文集中強化コース
短答再チャレンジ安心コース
短答式試験の受験経験者が、再チャレンジして合格を目指すコースです。
短答式試験の勉強に集中して確実な合格を目指したい方におすすめ。
こちらを受講すると論文式試験の講座を40%オフの「LEC奨学生割引」を利用することができます。
開講時期 | 春~冬 | |
短答式試験までの期間 | 13ヵ月 | |
講義・答練回数 | 全50回 | |
短答式試験と論文式試験の受験時期 | まずは短答式合格を目指す | |
通常受講料 | 通学講座(Webフォロー付) | 140,000円 |
通学講座(DVDフォロー付) | 160,000円 | |
通信講座(Web) | 140,000円 | |
通信講座(DVD) | 160,000円 |
【LEC不動産鑑定士講座】短答再チャレンジ安心コース
そのほか、「全国公開模試」や直前対策講座、単科講座などもあります。
まとめ
以上が本記事でお伝えしたかった内容です。これまでお話ししてきたことをまとめると以下のとおり。
- 不動産鑑定士試験対策の通学講座・通信講座を提供しているのは「資格の学校TAC」と「LEC東京リーガルマインド」の2つ。不動産鑑定士試験の合格者のほとんどがどちらかを選択しており実質二択。どちらを選択すべきかを検討するため両者の特徴を確認。
- 「LEC東京リーガルマインド」は、株式会社東京リーガルマインドが運営する資格専門予備校。不動産鑑定士講座のほか9分野、約95の資格講座を取り扱う
- 「LEC東京リーガルマインド」の不動産鑑定士講座は、長年の運営によって培われたノウハウによりカリキュラム、教材、講師陣、サポート体制などのクオリティは高い。最大の特徴は、本試験的中率が高いことと受講料が相対的に安いこと。
- 「LEC東京リーガルマインド」の不動産鑑定士講座は、短答式試験と論文式試験がセットになった講座はもちろんのこと、短答式試験のみのコース、論文式試験のみのコースも充実していて、オーダーメイドのような組み合わせも可能なラインナップになっている。
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