不動産鑑定士試験対策~TACとLECどちらの講座を選ぶべきか?

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不動産鑑定士試験おすすめ講座
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★30秒でわかる!この記事の内容

  • 不動産鑑定士試験対策の通学講座・通信講座を提供しているのは「資格の学校TAC」と「LEC東京リーガルマインド」の2つ。不動産鑑定士試験の合格者のほとんどがどちらかを選択しており実質二択。
  • 「資格の学校TAC」の不動産鑑定士講座は、合格者の大半が受講している最もメジャーな講座。70%以上の合格者占有率を占めるなど合格実績は圧倒的。ただし、受講料が相対的に割高。
  • 「LEC東京リーガルマインド」の不動産鑑定士講座は、TACに比べると受講者数が少なく、合格者占有率は25%程度とやや低いものの、受講料が相対的に割安。
  • 「資格の学校TAC」と「LEC東京リーガルマインド」、どちらも講座のクオリティ、ラインナップに遜色はない。違いを上げるとしたら、合格実績は「資格の学校TAC」、受講料の安さは「LEC東京リーガルマインド」に軍配が上がる。実績による安心感を取るか、受講料の安さを取るか、好みに応じて選択するのが妥当。

不動産鑑定士試験の合格者のほとんどは「資格の学校TAC」か「LEC東京リーガルマインド」のどちらかの通学講座・通信講座を利用しています。

では、はたしてどちらの講座を選ぶべきなのでしょうか?

この記事では、「資格の学校TAC」と「LEC東京リーガルマインド」不動産鑑定士講座を比較して、どちらを選択すべきかを考察いたします。

不動産鑑定士試験の合格者のほとんどがTACまたはLECを受講

不動産鑑定士試験の対策講座を提供している専門学校は「資格の学校TAC」または「LEC東京リーガルマインド」に2校。

合格者の属性をみると、そのほとんどはいずれかの通学講座か通信講座を受講しています。

「資格の学校TAC」と「LEC東京リーガルマインド」の公表ベースでみると、令和元年(2019年)の不動産鑑定士試験合格者121名の内訳は次のとおり。

資格専門学校合格者合格者占有率
資格の学校TAC85名70.2%
LEC東京リーガルマインド30名24.8%
独学(?)6名5.0%
合計121名100.0%

両校の合格者に含まれない方もいらっしゃいますが、それ以外の合格者はどちらかの講座を受講して勉強していたことになるわけです。

つまり、不動産鑑定士の勉強をするのであれば「資格の学校TAC」と「LEC東京リーガルマインド」のどちらかを選択するのが王道ということになります。

実質的に二択になりますが、はたしてどちらを選択すべきなのか、以下で詳しく考察していきたいと思います。

「資格の学校TAC」の不動産鑑定士講座

「資格の学校TAC」は、TAC株式会社が運営する資格専門予備校で、もともとは公認会計士講座から始まり、現在は7分野、約50の資格講座を取り扱っています。

「資格の学校TAC」の不動産鑑定士講座は、合格者の大半が受講している最もメジャーな講座です。

2019年の論文式試験合格者121名のうち85名が「資格の学校TAC」の不動産鑑定士講座の受講生(合格者占有率70.2%)。

2011年~2019年の9年間の累計でみても、論文式試験合格者占有率は74.5%を占めるなど合格実績は圧倒的と言えます。

「資格の学校TAC」の不動産鑑定士講座には、教室講座・ビデオブース講座、DVD通信講、Web通信講座がありますが、教材やカリキュラムなどの内容はほとんど変わりません。受講料は教室講座よりもDVD通信講座とWeb通信講座のほうがむしろ高め。

「資格の学校TAC」は長年の運営により受講者を合格に導くためのノウハウを有しています。

カリキュラム、教材、講師陣、サポート体制などもしっかりしているので、カリキュラムに従って講義と答練を受講し、予習と復習をしっかり行えば合格できる実力を養うことができるはずです。

受講生であれば無料で自習室を使うことができる点も特徴のひとつ。

「資格の学校TAC」の不動産鑑定士講座は、初めて受験する方、受験経験のある方、短期合格を目指したい方、じっくりと勉強したい方、時間のない方などさまざまな人を対象とした豊富なラインナップがあります。

一方で、受講料については、「LEC東京リーガルマインド」と比べると相対的に高いと言えます。

「LEC東京リーガルマインド」の不動産鑑定士講座

「LEC東京リーガルマインド」は、株式会社東京リーガルマインドが運営する資格専門予備校で、もともとは司法試験対策講座から始まり、現在は9分野、約95の資格講座を取り扱っています。

不動産鑑定士試験を受験する方が、「資格の学校TAC」に次いで受講するのが、「LEC東京リーガルマインド」の不動産鑑定士講座です。

2019年の論文式試験合格者121名のうち30名が「LEC東京リーガルマインド」の不動産鑑定士講座の受講生(合格者占有率24.8%)。

「LEC東京リーガルマインド」の不動産鑑定士講座には、通学講座(Web/DVDフォロー付)、通信講座(Web/DVD)がありますが、教材やカリキュラムなどの内容はほとんど変わりません。

受講料は通学講座(Webフォロー付)・通信講座(Web)よりも通学講座(DVDフォロー付)・通信講座(DVD)のほうがやや高め。

通学講座にWebフォローかDVDフォローがついている点はうれしいポイントです。

「LEC東京リーガルマインド」は長年の運営により受講者を合格に導くためのノウハウを有しており、特に本試験的中率が高いことが強みのひとつになっています。

カリキュラム、教材、講師陣、サポート体制などもしっかりしているので、カリキュラムに従って講義と答練を受講し、予習と復習をしっかり行えば合格できる実力を養うことができるはずです。

無料の自習室はなく、自習室は有料で使用することができます。

「LEC東京リーガルマインド」の不動産鑑定士講座は、短答式試験と論文式試験がセットになった講座はもちろんのこと、短答式試験のみのコース、論文式試験のみのコースも充実していて、オーダーメイドのような組み合わせも可能なラインナップになっています。

「LEC東京リーガルマインド」の不動産鑑定士講座の最大の特徴は何といっても相対的な受講料の安さ。

受講料の定価が「資格の学校TAC」よりも安いうえに、申込時期によっては20%~25%程度の早期申込割引があり、さらには40%の学生割引まであります。

加えて、合格した場合に20,000円~30,000円をもらえるお祝い金制度というものもあります。

コスト面での大きなメリットがあるところが「LEC東京リーガルマインド」の不動産鑑定士講座の最大の特徴と言えます。

TACとLEC、クオリティの遜色はない

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「資格の学校TAC」と「LEC東京リーガルマインド」の不動産鑑定士講座の特徴を比較をすると次のとおり。

資格の学校TACLEC東京リーガルマインド
合格実績(2019年)85名/121名30名/121名
特徴豊富なラインナップオーダーメイドが可能
講座ラインナップ
(初学者向け)
1.5年本科生
1.5年L本科生
1.5年L本科生Plus
1年本科生
10ヵ月本科生
短答本科生
短答+論文フルコース
短答+論文基礎コース
短答合格コース
短答スーパー速習コース
講座ラインナップ
(学習経験者向け)
論文本科生
論文本科生B
論文直前本科生
上級本科生
上級答練本科生
論文合格コース
論文徹底強化コース
論文集中強化コース
短答再チャレンジ安心コース
講座ラインナップの特徴豊富なラインナップオーダーメイドが可能
自習室無料有料
受講料相対的に割高相対的に割安
早期申込割引なし20%~30%
合格お祝い金制度なし20,000円~30,000円

「資格の学校TAC」と「LEC東京リーガルマインド」、どちらもカリキュラム、教材、講師陣、サポート体制などのクオリティや講座のラインナップに遜色はありません。

差が出ているところを上げるとすれば、合格実績は「資格の学校TAC」、受講料の安さは「LEC東京リーガルマインド」に軍配が上がります。

資格の学校TACLEC東京リーガルマインド
講座のクオリティ
講座のラインナップ
合格実績
受講料

「LEC東京リーガルマインド」は、合格実績面で「資格の学校TAC」の後を追う形になっていますので、受講料でメリットを出してキャッチアップを図ろうとしているように見て取れます。

いずれにしても、講座のクオリティやラインナップに遜色はありませんので、実績による安心感を取るか、受講料の安さを取るか、好みに応じて選択するのが妥当と言えるでしょう。

まとめ

以上が本記事でお伝えしたかった内容です。これまでお話ししてきたことをまとめると以下のとおり。

  • 不動産鑑定士試験対策の通学講座・通信講座を提供しているのは「資格の学校TAC」と「LEC東京リーガルマインド」の2つ。不動産鑑定士試験の合格者のほとんどがどちらかを選択しており実質二択。
  • 「資格の学校TAC」の不動産鑑定士講座は、合格者の大半が受講している最もメジャーな講座。70%以上の合格者占有率を占めるなど合格実績は圧倒的。ただし、受講料が相対的に割高。
  • 「LEC東京リーガルマインド」の不動産鑑定士講座は、TACに比べると受講者数が少なく、合格者占有率は25%程度とやや低いものの、受講料が相対的に割安。
  • 「資格の学校TAC」と「LEC東京リーガルマインド」、どちらも講座のクオリティ、ラインナップに遜色はない。違いを上げるとしたら、合格実績は「資格の学校TAC」、受講料の安さは「LEC東京リーガルマインド」に軍配が上がる。実績による安心感を取るか、受講料の安さを取るか、好みに応じて選択するのが妥当。

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