★30秒でわかる!この記事の内容
- 日商簿記検定試験は、日本商工会議所が実施する簿記技能に関する検定試験。国家資格ではないものの、毎年40万人以上が受験する超人気資格試験であり、人気、知名度、有用性、ブランド力などは数ある資格のなかでもトップクラスを誇る
- 日商簿記検定試験には、簿記1級、簿記2級、簿記3級、簿記初級、原価計算初級がある。簿記1級が最も難しく、次いで難しいのが簿記2級、さらにその次が簿記3級
- 日商簿記検定試験は多くの企業で取得を推奨されている資格であり、保有していると就職・転職で有利。会計知識だけでなく、財務分析、コスト管理、経営管理などビジネスにおいて有用な知識が身につくなど、さまざまなメリットがある
超人気資格試験である「日商簿記検定試験」。
人気、知名度、有用性、ブランド力などは数ある資格のなかでもトップクラスを誇ります。
この記事では「日商簿記検定試験」の概要について解説させていただきます
日商簿記検定試験とは
日商簿記検定試験は、日本商工会議所が実施する簿記技能に関する検定試験です。
国家資格ではありませんが、毎年40万人以上が受験する超人気資格試験であり、人気、知名度、有用性、ブランド力などは数ある資格のなかでもトップクラスを誇ります。
簿記検定には次のような種類があります。
日商簿記検定試験 | 日本商工会議所が実施する簿記検定試験。主に社会人向けだが、誰でも受験可能 |
全経簿記能力検定 | 公益社団法人全国経理教育協会が実施する簿記検定試験。経理専門学校生等を主な対象とするが、誰でも受験可能 |
全商簿記検定 | 公益財団法人全国商業高等学校協会が実施する簿記検定試験。商業高校性を対象とする |
このなかでも最も知名度の高いのが「日商簿記検定試験」。
簿記検定と言えばこの資格を思い浮かべる人が多いはずです。
日商簿記検定試験の種類と各級のレベル
日商簿記検定試験には、1級、2級、3級、簿記初級、原価計算初級の5種類があります。
各級のレベルは次のとおり。
1級 | 極めて高度な商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算を修得し、会計基準や会社法、財務諸表等規則などの企業会計に関する法規を踏まえて、経営管理や経営分析を行うために求められるレベル。 合格すると税理士試験の受験資格が得られる。公認会計士、税理士などの国家資格への登竜門。 |
2級 | 経営管理に役立つ知識として、企業から最も求められる資格の一つ。 高度な商業簿記・工業簿記(原価計算を含む)を修得し、財務諸表の数字から経営内容を把握できるなど、企業活動や会計実務を踏まえ適切な処理や分析を行うために求められるレベル。 |
3級 | 業種・職種にかかわらずビジネスパーソンが身に付けておくべき「必須の基本知識」として、多くの企業から評価される資格。 基本的な商業簿記を修得し、小規模企業における企業活動や会計実務を踏まえ、経理関連書類の適切な処理を行うために求められるレベル。 |
簿記初級 | 業種・職種にかかわらずビジネスパーソンが日常業務をこなすための基礎知識。簿記の基本用語や複式簿記の仕組みを理解し、業務に利活用することができる。 |
原価計算初級 | 業種・職種にかかわらずビジネスパーソンが事業の収益性を把握するための基礎知識。原価計算の基本用語や原価と利益の関係を分析・理解し、業務に利活用することができる。 |
(出所:日本商工会議所)
このなかで簿記1級が最も難しく、合格すると税理士の受験資格を得ることができます。
次いで難しいのが簿記2級で、持っていると企業から高い評価を得ることができます。
さらにその次が簿記3級で、しっかり評価されますが、難易度的にはお手頃。
簿記初級は、2017年4月、簿記4級廃止に伴い新設され、原価計算初級は、2018年4月に新設されました。
日商簿記検定試験のメリット
日商簿記検定試験は多くの企業で取得を推奨されており、保有していると就職・転職で有利などさまざまなメリットがあります。
代表的なメリットをあげると次のとおり。
- 昇給・昇格に有利
- 就職・転職に有利
- 幅広い業界で評価される
- 経理・会計等の基礎知識が身につく
- コスト管理、経営管理など実務的に役立つ知識が身につく
- 独立・起業にも役立つ知識が身につく
- 就職先・転職先・取引先などの信用力を確認するのに財務分析の知識が役立つ
- 株式投資等で財務分析の知識が役立つ
まとめ
以上が本記事でお伝えしたかった内容です。これまでお話ししてきたことをまとめると以下のとおり。
- 日商簿記検定試験は、日本商工会議所が実施する簿記技能に関する検定試験。国家資格ではないものの、毎年40万人以上が受験する超人気資格試験であり、人気度、知名度、有用性、権威性などは数ある資格のなかでもトップクラスを誇る
- 日商簿記検定試験には、簿記1級、簿記2級、簿記3級、簿記初級、原価計算初級がある。簿記1級が最も難しく、次いで難しいのが簿記2級、さらにその次が簿記3級
- 日商簿記検定試験は多くの企業で取得を推奨されている資格であり、保有していると就職・転職で有利。会計知識だけでなく、財務分析、コスト管理、経営管理などビジネスにおいて有用な知識が身につくなど、さまざまなメリットがある
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