基本情報技術者試験の午後試験対策~選択問題の選び方

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基本情報技術者試験
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★10秒でわかる!この記事の内容
  • 午後試験は選択問題の選び方や本試験時の時間配分といった戦略が合否を左右することも。しっかりとした対策が必要。
  • 問2~問5の選択問題では3問中2問を選択。あらかじめどの問題を選ぶかを決めておき、その分野に絞って学習をするのが効率的。
  • 問7~問11「ソフトウェア開発とプログラミング」の「表計算」はプログラミング未経験者向けの問題という位置づけ。出題者の「好意」に素直に従って選択するのが得策。プログラミング経験者は得意な言語を選択しよう。

基本情報技術者試験の午後試験は応用力を問う演習問題。

トレーニングによる解答力の習得はもちろんのこと、本試験にはあらかじめ作戦を立てて慎重に臨むのが得策です。

ということで、本記事の主題は「基本情報技術者試験の午後試験対策~選択問題の選び方」。

しっかりと解説させていただきます。

戦略が合否を左右する午後試験

まずは午後試験の出題形式をおさらいしておきます。

分野解答形式配点
問1情報セキュリティ必須20点
問2~問5・ソフトウェア・ハードウェア
・データベース
・ネットワーク
・ソフトウェア設計
(以上4分野から3問出題)
・マネジメント・ストラテジ
4問中2問選択15点×2
問6データ構造とアルゴリズム必須25点
問7~問11ソフトウェア開発とプログラミング
 ・C言語
 ・Java
 ・Python
 ・アセンブラ
 ・表計算
5問中1問選択25点

午後試験では全部で5問を解答する必要があります。

問1の「情報セキュリティ」と問6の「データ構造とアルゴリズム」の2つは必須。

問2~問5は、「ソフトウェア・ハードウェア」「データベース」「ネットワーク」「ソフトウェア設計」の4分野からの3問、それに「マネジメント・ストラテジ」を合わせた計4問から2つ選択します。

問7~問11は「ソフトウェア開発とプログラミング」。「C言語」「Java」「Python」「アセンブラ」「表計算」の5つの言語から1つを選択します。

午前試験は基礎を学習することで攻略可能ですが、午後試験は応用力を問う演習問題。過去問を繰り返して解き方を覚えるだけでなく、選択問題の選び方や本試験時の時間配分といった戦略が合否を左右することもあります。しっかりとした対策が必要です。

必須問題の問1「情報セキュリティ」は、午前試験の学習による基礎知識を習得できていれば十分解答できる問題です。長文読解力が必要ですが、過去問による問題演習で「慣れ」ておけば、得点源にすることができます。

もう一つの必須問題、問6「データ構造とアルゴリズム」はマスターできれば安定的に得点できる分野です。ただ、得手不得手が分かれる分野。苦手だな・・・と思う方は苦戦を強いられるかもしれませんが、最後まで諦めずにできれば50%の正答率を目指しましょう。

選択問題の選び方については、どの選択問題を選ぶかによって学習時間や本試験中に必要な時間なども変わってきますので慎重に選ぶべきです。

以下では選択問題の選び方を解説します。

選択問題の選び方

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問2~問5

問2~問5は、「ソフトウェア・ハードウェア」「データベース」「ネットワーク」「ソフトウェア設計」のテクノロジ系4分野からの3問、それに「マネジメント・ストラテジ」を合わせた計4問から2つ選択します。

あらかじめどの問題を選ぶかを決めておき、その分野に絞って学習をするのが効率的です。

まず各分野の特徴をつかんだうえで組み合わせの方法を考えてみましょう。

ソフトウェア・ハードウェア

OSの役割や言語処理系などのソフトウェア、論理演算と論理回路などのハードウェアからの出題。

テクノロジ系の基礎知識を前提とした応用問題となります。

ソフトウェア・ハードウェアに関する幅広い知識を必要としますので好みが分かれるかもしれませんが、午前試験でテクノロジ系が得意、という方にとっては得点源となり得る問題です。

データベース

こちらもテクノロジ系の基礎知識を前提とした応用問題。

SQLの文法を理解する必要がありますが、毎回、同じような問題が問われますので、覚えてしまえばわりと簡単に解答できるようになります。

最初は取っ付きにくいかもしれませんが、選択問題のなかでは少ない労力で得点源にしやすいおすすめの問題です。

ネットワーク

テクノロジ系の基礎知識を前提とした応用問題。

ネットワークに関する幅広い知識と長文読解力を必要とするため、好みが分かれるかもしれません。

ソフトウェア設計

ソフトウェア設計で用いられる流れ図、決定表、UML図、E-R図、シーケンス図などの理解が求められる応用問題。

こちらも好みが分かれる分野ですが、類似問題が出題されやすいことから得点源にすることも可能です。

マネジメント・ストラレジ

専門的な知識はそれほど求められませんが、反面、長文読解力を必要とします。

時間さえあれば解答できる問題が多いことから長文読解力に自信のある方にはオススメ。

また、長文読解力は午後試験の過去問を繰り返すことで自然に習得可能なスキルです。

最初は苦手意識を持っていても、他の問題を解いているうちに知らず知らずのうちに長文読解力が向上している可能性もありますので試験直前に解いてみると意外と簡単に解けるようになっているかもしれません。

問2~問5の組み合わせ方法

各分野の特徴をつかんだら問2~問5の選択問題をどのように組み合わせたらいいかを考えてみましょう。

解答するのは5問中2問。

「ソフトウェア・ハードウェア」「データベース」「ネットワーク」「ソフトウェア設計」の4分野からどの3問がでるかは分かりませんが、「マネジメント・ストラテジ」は必ず出題されます。

2分野に絞ると最悪の場合は出題されず解答できない、という事態がありえます。

時間がなければ、山を張って2分野、というのも方法の一つですが、あらかじめ準備しておいた問題が難問の可能性もありますので、保険の意味でも3分野の準備をしておくと良いでしょう。

逆に言えば2分野は捨ててしまっても試験対策という意味では問題ありません。

まず、過去の傾向から出題の可能性が高く、少ない労力でも安定的に得点できる「データベース」はオススメ。

こちらを軸に残り2分野をどれにするかを考えると良いでしょう。

「マネジメント・ストラテジ」は長文読解力と時間さえあれば解けますが、問題文が長く本試験では時間を費やすことになります。

同じように解答に時間がかかる「データ構造とアルゴリズム」を得点源にできる方は思い切って捨ててしまってもいいかもしれません。

逆に「データ構造とアルゴリズム」が苦手な方は「マネジメント・ストラテジ」を選択して、こちらでしっかりと得点を稼ぎたいところ。

テクノロジ系が得意な方は、「ソフトウェア・ハードウェア」「ネットワーク」「ソフトウェア設計」の3分野から2つ選ぶと良いでしょう。

逆にテクノロジ系はちょっと苦手・・・という方は、「マネジメント・ストラテジ」を選び、残りの1問を3分野のなかから選びましょう。

以下は選択問題の組み合わせ例になります。参考にしてみてください。

<テクノロジ系が得意な方・「データ構造とアルゴリズム」が得意な方>

  • ソフトウェア・ハードウェア
  • データべース
  • ネットワークまたはソフトウェア設計

<テクノロジ系・「データ構造とアルゴリズム」が得意でない方>

  • データベース
  • ネットワークまたはソフトウェア設計
  • マネジメント・ストラテジ

問7~問11

問7~問11は「ソフトウェア開発とプログラミング」です。「C言語」「Java」「Python」「アセンブラ」「表計算」の5つの言語から1つを選択します。

実務で役立つのは「C言語」「Java」「Python」の3つ。

「アセンブラ」は、実用性はありませんが文法を覚えやすく試験対策的にはおすすめできる言語です。

「表計算」はExcelがもとになっているため社会人の方などは取り組みやすい言語。プログラミング未経験者向けの「サービス」言語という位置づけです。

プログラミング経験のある方はあまり悩む必要はなく、自分が得意とする言語を選択すると良いでしょう。

プログラミング経験のない方は、将来のことを考えて実用性の高い3言語を選ぶという方法もありますが、試験対策という意味では「アセンブラ」か「表計算」がおすすめ。

出題者の「好意」に素直に従って「表計算」を選ぶのが最もオーソドックスなスタイル。

ただし、マクロも出題されますので決して簡単ではありません。

「表計算」を選んだからといって事前準備が不要というわけではありませんのでご注意ください。

まとめ

以上が本記事でお伝えしたかった内容です。これまでお話ししてきたことをまとめると以下のとおり。

  • 午後試験は選択問題の選び方や本試験時の時間配分といった戦略が合否を左右することも。しっかりとした対策が必要。
  • 問2~問5の選択問題では3問中2問を選択。あらかじめどの問題を選ぶかを決めておき、その分野に絞って学習をするのが効率的。
  • 問7~問11「ソフトウェア開発とプログラミング」の「表計算」はプログラミング未経験者向けの問題という位置づけ。出題者の「好意」に素直に従って選択するのが得策。プログラミング経験者は得意な言語を選択しよう。
  • 午後試験は時間との勝負。あらかじめ時間配分を決めておき、配分した時間を超えてしまったら諦めて次の問題に進む潔さが肝要。

この記事が皆さまのお役に立つと嬉しく思います。

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