- 午後試験は選択問題の選び方や本試験時の時間配分といった戦略が合否を左右することも。しっかりとした対策が必要。
- 午後試験は時間との勝負。あらかじめ時間配分を決めておき、配分した時間を超えてしまったら諦めて次の問題に進む潔さが肝要。
- 本試験時を解くときのちょっとしたコツは次のとおり
- 問題を解く順番~得意なものから解いていこう
- 時間がかかる場合~途中でも諦めて次の問題に進もう
- 問題文の読み方~①全体を俯瞰、②設問、問題本文、という順番で読もう
基本情報技術者試験の午後試験は応用力を問う演習問題。 トレーニングによる解答力の習得はもちろんのこと、本試験にはあらかじめ作戦を立てて慎重に臨むのが得策です。 ということで、本記事の主題は「基本情報技術者試験の午後試験対策~本試験での時間配分とちょっとしたコツ」。 しっかりと解説させていただきます。
戦略が合否を左右する午後試験
午後試験の出題形式は次のとおりです。
問 | 分野 | 解答形式 | 配点 |
問1 | 情報セキュリティ | 必須 | 20点 |
問2~問5 | ・ソフトウェア・ハードウェア ・データベース ・ネットワーク ・ソフトウェア設計 (以上4分野から3問出題) ・マネジメント・ストラテジ | 4問中2問選択 | 15点×2 |
問6 | データ構造とアルゴリズム | 必須 | 25点 |
問7~問11 | ソフトウェア開発とプログラミング ・C言語 ・Java ・Python ・アセンブラ ・表計算 | 5問中1問選択 | 25点 |
午後試験で解答しなければならない問題は全部で5問。 問1の「情報セキュリティ」と問6の「データ構造とアルゴリズム」の2問は必須問題です。 問2~問5は、「ソフトウェア・ハードウェア」「データベース」「ネットワーク」「ソフトウェア設計」の4分野からの3問、それに「マネジメント・ストラテジ」を合わせた計4問から2問を選択します。 問7~問11は「ソフトウェア開発とプログラミング」。「C言語」「Java」「Python」「アセンブラ」「表計算」の5つの言語から1問を選択します。 午前試験は基礎を学習することで攻略可能ですが、午後試験は応用力を問う演習問題。 過去問を繰り返して解き方を覚えるだけでなく、本試験時の時間配分などの戦略が合否を左右することもあります。 しっかりとした対策が必要です。 必須問題の問1「情報セキュリティ」は、午前試験の学習による基礎知識を習得できていれば十分解答できる問題です。 長文読解力が必要ですが、過去問による問題演習で「慣れ」ておけば、得点源にすることができます。 もう一つの必須問題、問6「データ構造とアルゴリズム」はマスターできれば安定的に得点できる分野です。 ただ、得手不得手が分かれる分野。 苦手だな・・・と思う方は苦戦を強いられるかもしれませんが、最後まで諦めずにできれば50%の正答率を目指しましょう。 午後試験の本試験は時間との勝負。 あらかじめ時間配分を決めておき、得点源の問題から解いていかないと解けるはずなのに時間がない・・・なんてもったいない展開になることもあります。 なので事前に対策を立てておく必要があるわけです。 以下では本試験での時間配分とちょっとしたコツを解説します。
本試験の時間配分
午後試験の試験時間は150分。 長いようですが実際に受験してみるとあっという間に過ぎてしまいます。 午後試験はまさに時間との勝負。 時間が足りなくなることのないよう、あらかじめ時間配分を決めておくのが得策です。 解答が必要な問題数は5問。150分の時間を問題数で単純に割れば1問あたり30分です。 時間をかけて解きたいのは配点の高い「データ構造とアルゴリズム」と「ソフトウェア開発とプログラミング」。 いずれも25点の配点、合わせると全体の50%を占める重要問題です。 問題内容や難易度を踏まえると、相当の時間がかかるものと考えておいたほうが賢明です。 なので、問1~問5にかける時間を極力抑えて、「データ構造とアルゴリズム」と「ソフトウェア開発とプログラミング」にできるだけ多くの時間をかけられるように心がけましょう。 問1~問5から解答するのは全部で3問。1問あたり20分~25分以内で解答できれば、「データ構造とアルゴリズム」と「ソフトウェア開発とプログラミング」には1問あたり35分~45分程度の時間を確保できます。
午後試験のちょっとしたコツ
午後試験にはちょっとしたコツがあります。
- 問題を解く順番~得意なものから解いていこう
- 時間がかかる場合~途中でも諦めて次の問題に進もう
- 問題文の読み方~①全体を俯瞰、②設問、問題本文、という順番で読もう
問題を解く順番~得意なものから解いていこう
午後試験は問題を解く順番も重要です。 得意なものから解いていきましょう。 得点の取りこぼしを回避できるだけでなく、「できた!」と思うと心に余裕が生まれて、次の問題に心理的に有利に取り組むことができます。
時間がかかる場合~途中でも諦めて次の問題に進もう
ひとつの問題に時間をかけすぎてしまうと致命傷になりかねません。 特に得意な分野だともう少しで解けそうだと執着してついつい時間をかけてしまいがちです。 そこは冷静に判断して各問題に配分した時間を超えてしまった場合は、途中でも諦めて次の問題に進む潔さが肝要です。
問題文の読み方~①全体を俯瞰、②設問、③問題本文、という順番で読もう
午後試験は長文読解力が必要な試験です。 問題文を読んで理解するのに時間がかかります。 各問に取り組むときには、頭から順番に読むとかえって分かりにくい場合もあります。 まず最初に全体を俯瞰して概要をつかんだら問題本文を飛ばして設問、最後に戻って問題本文、という順番で読むと何が問われているかを把握したうえで問題文から必要な情報を得ることができます。 重要そうな箇所にはアンダーラインを引くなど印をしておくのもおすすめ。
まとめ
以上が本記事でお伝えしたかった内容です。これまでお話ししてきたことをまとめると以下のとおり。
- 午後試験は選択問題の選び方や本試験時の時間配分といった戦略が合否を左右することも。しっかりとした対策が必要。
- 午後試験は時間との勝負。あらかじめ時間配分を決めておき、配分した時間を超えてしまったら諦めて次の問題に進む潔さが肝要。
- 本試験時を解くときのちょっとしたコツは次のとおり
- 問題を解く順番~得意なものから解いていこう
- 時間がかかる場合~途中でも諦めて次の問題に進もう
- 問題文の読み方~①全体を俯瞰、②設問、問題本文、という順番で読もう
この記事が皆さまのお役に立つと嬉しく思います。
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